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2017年9月14日 (木)

メディア掲載: サッカークリニック10月号

 サッカークリニック誌10月号に、ドイツで学び、その後オランダのフェイエノールトでメディカルスタッフとして働いた、日本オランダ徒手療法治療協会の代表理事・土屋潤二さんの記事に自分もお邪魔させてもらいました。。土屋潤二さんはコンディショニングのプロであり、ヨーロッパで指導ライセンスも取得しています。日本の現状とヨーロッパとの違いなどを理解している数少ない一人だと思います。

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Q: 「理想のキック・フォーム」というものはありますか?

土屋潤
フォームよりもパフォーマンスを重視すべきです。たとえ脚の振り方が変でも、強く正確なボールを蹴れるならば、それでいいと思います。

Q: パスのスピードを上げるにはトレーニングの強度アップが解決策になりますか?

土屋潤
なり得ますが、練習の強度と頻度はしっかりと考えるべきです。小学生はパワーがないからケガのリスクは低いですが、蹴りすぎると恥骨炎などを引き起こす可能性はあります。蹴ることに特化したり、同じ部位ばかり酷使したりすることは関節を痛めたり、成長痛を引き起こしたりします。

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 取材現場ではコンディショニングのプロといろいろなお話をすることができました。ドイツやオランダと比べ、日本では負荷のことを考慮せず練習すればするほど良いという風潮があり、育成年代から体を酷使した結果からくるケガや発育への影響(身長の伸びなど)も多いそうです。技術を習得するためにはある程度の反復練習が必要となりますが、負荷や披露の考慮、選手がサッカーを楽しみ自発的に行動することは、長期的に見て育成年代の選手にとって非常に大切なことだと思います。練習をしすぎてケガをしたら、結果的に休んでいる時間が増えてしまうかもしれません。大人(親や指導者)からの過度のプレッシャーで燃え尽きてしまったら、子供がサッカーを楽しむ時間や才能を開花するチャンスを失ってしまうかもしれません。

自分はヨーロッパに行って、日本でサッカーをしていた時よりもケガをすることがとても少なくなりました。ヨーロッパの練習の方がはるかにボディーコンタクトも強く、何回もチームメイトに削られましたりしましたが、疲労からくるケガはほとんどありませんでした。日本の練習ではどちらかと言ったら義務的にすね当てを着用していましたが、ヨーロッパに行って初めて自分から練習時にすね当てをつけようと思いました。

 日本との大きな違いの一つは、練習の長さと頻度でした。自分が学生時代、日本でサッカーをしていた時は、1回の練習が2~3時間、もしくは「いつまでやるの?」と思うくらい長い時もありました。また、「365日のうち何日休みがあるの?」というくらいほぼ毎日のように練習がありました。疲労してくると集中力やコーディネーションが低下し、捻挫などのケガのリスクも高まります。「1日休んだら3日後退する」とある指導者に言われたこともありますが、選手の身としては疲労がどんどん溜まっていきますし、サッカー以外のことをする余裕もなくなってしまいます。

 自分がドイツやチェコでプレーしたクラブの練習は、長くても90分、大抵の場合もっと短かったです。日本の高校時代の走り込みよりもフィジカル的にきつい練習は1度もなかったです。しかし、短い時間の中で、試合と同じように1つ1つのプレーに集中して全力を出すことは非常に大事でした。現在でもドイツの練習時間は最大で90分くらいで、小学生年代の平均練習日数は週3回くらいだと思います。高校生年代でもレベルによりますが週に1~3回は必ず休みがあります。

 また、ドイツでは夏にシーズン(リーグ戦)が始まりますが、クリスマスあたりから約1ヶ月~1ヶ月半くらいはチーム活動をしないオフ期間にはいります。練習も試合もありません。さらに5月くらいにシーズンが終了してからも1ヶ月半くらいシーズンオフになります。大人から子供まで、リーグ戦がなくチーム活動もしません。年に2回も練習も試合もしない長期休暇期間があります。それでもドイツは世界のトップをキープしていますし、これからもトップで居続けようと試行錯誤を重ねています。

 こういった経験からも、ただ量を求めるのではなく、練習・試合と休息のバランスを考えることは大切だと思います。そして、練習や試合では心も体もなるべくフレッシュな状態で参加し、選手たちには全力を出してもらいたいと思います。

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