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2014年9月の1件の記事

2014年9月14日 (日)

職人 - 永 六輔

永 六輔
1933年、東京都浅草生まれ。本名、永孝雄。早稲田大学文学部在学中より、ラジオ番組や始まったばかりのテレビ番組の構成にかかわる。放送作家、作詞家、司会者、語り手、歌手などとして、多方面に活躍。「職人」を1996年に発行。

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職人衆語録。

僕は職人というのは職業じゃなくて、「生き方」だと思っている。

「教えるということは教わるということです」

「わたし、下手な人には教えません。下手な人に教えると、自分まで下手になってしまうものです」

「職業に貴賤はないと思うけど、生き方には貴賤がありますねェ

「なぜくれるんだかわからない金は、絶対もらうんじゃないぞ」

「子供は親の言うとおりに育つものじゃない。親のするとおりに育つんだ

「頭の悪いガキには、それなりの生き方を探してやるのが大人の責任じゃねぇのかねェ」

「屋久杉は、屋久島の杉のことをいうのではありません。屋久島の杉で、樹齢千年以上の杉のことをいうのです」

「着物を着ることなら誰でもできます。着物をきこなすのは、誰でもというわけにはいきませんね」

しみ抜きの職人について:
「仕事が残らないことにプライドをもつという職人さんもいるわけなんです」

「おい、若ェの!何にもできなくっていいから、せめて、元気のいい返事ができねェか」

「職人や芸人は、自分の仕事で人を納得させればいいんで、仕事以外で余計なサービスをすることはないんだ」

「氷が解けて□になる」という問題がありました。正解はもちろん「水」。ところが、そこに「春」と書いた子がいたんですって。とてもいいじゃないですか。でもそれではXなんです。・・・人生って、答えは一つじゃないんです。答えが一つであることを要求する○X方式、それがこの国の教育の大部分だと思うと、ぞっとしませんか

「労働基準法というのは徒弟制度を認めませんからね。修行中の弟子にも月給を払えというんですよ。・・・仕事を身につけて一本立ちしてもらうんですから、払うどころか、もらいたいくらいですよ

「着物というのは、本来が楽に着こなせるものです。それを堅苦しくしたのは、着物の着付け教室ってわけ」

「欲しがるということが、職人のプライドを傷つけるわけ」

「売るために品物をこしらえたことはありません。えェ、こしらえたものがありがたいことに売れるんでさァ」

「批評家が偉そうに良し悪しを言いますけど、あれは良し悪しじゃなくて、単なる好き嫌いを言っているだけです」

噺家さんもそうです。「いくらぐらいお給料をもらえるんでしょうか」って来るっていうんですね。だから、頭っから考え方が違うから

できたときにとても美しいものと、使い込んで美しくなるものというのがあるでしょう。

良い観客になるためには、良い役者になるのと同じくらいの勉強が必要だ」

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