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2013年10月の2件の記事

2013年10月15日 (火)

ペップのバイエルンはバルサよりもバリエーション豊か?

Bundesliga.deより抜粋。

グアルディオラ「選手たちがこんなに早く私の考えを吸収したことに本当に驚いている」

バイエルンのボール保持率は、今シーズンのブンデスリーガ8試合で66,5%だった。2位は56,4%のドルトムントで大きな差がある。バイエルンのボール保持率はアウェイでは67,3%、先日のレヴァーク―ゼン戦では70%、マンチェスター・シティー戦でも64,5%(前半は71%)だった。

バイエルンのボールタッチ数の49,3%は中盤で行われいる。セントラルミッドフィールダーとして最近はシュヴァインシュタイガーに代わりラームがプレーしていた。シュヴァインシュタイガーは今シーズンの最初の3試合で90分間中101回ボールに触っている。よりオフェンシヴなポジションでプレーした最近の試合では、たった62回しかボールに触れていない。ラームはボールをさばく役になって1試合平均108回ボールに触っているが、「ケガをしている選手が戻ってくれば、彼はいつも通りもとのポジションにつくだろう」とグアルディオラは言っている。

コンビネーションプレーはグアルディオラにとって大切なものであり、中央に正確なパスができ判断の速い選手を配置することをとくに重要視している。「良いフォワードや良いディフェンダーのおかげでいくつかの試合に勝つことはできるかもしれないが、中盤によい選手がいなければ勝ち続けるのは難しい」とグアルディオラは言う。クロース、シュヴァインシュタイガー、ラームなどは理想的な選手といえるだろう。

バイエルンは今シーズン5318本パスをし、次に多いメンヒェングラートバッハでも4410本となる。ブレーメンはたったの2519本。今シーズン3位のレヴァーク―ゼン戦では、バイエルンの682本に対し、レヴァーク―ゼンは171本。パスの失敗した数は13%で、次ぐメンヒェングラードバッハは15,9%。

バイエルンは昨シーズンの約60%に比べても、よりボール保持率を高めている。同じ戦略を持つファン・ハール監督時代では60%以下で、優勝したヒッツフェルト監督時代では54%だった。
相手チームにパスを許した本数は、昨シーズン8節後では2366本で、そのうち80%がパス成功となった。今シーズンはこれまでたったの1961本で、そのうち69%しかパス成功とさせていない。

チャンピオンズリーグ2011/12でバルセロナがレヴァーク―ゼンと対戦した時(3:1と7:1)は70%以上のボール保持率で、2008/09でバイエルンと対戦した時(4:0)は64%だった。

バイエルンは今シーズン、ペップ時代のバルセロナのようにコンビネーションだけに頼っているわけではなく、15ゴール中6ゴールがパスにより崩し、5ゴールがセンタリングから、個人での突破が1ゴール、3ゴールがセットプレーから。

バルセロナはペップ時代(2008から2012年)のチャンピオンズリーグ50試合で117ゴールをあげている。84ゴールがパスによりくずしであり、センタリングからは11ゴール、単独プレーは5ゴール、セットプレーからは17ゴール。チェルシーやインテルのような徹底した守備固めに対し当時のバルセロナはプランB(代案)がなかったが、ペップのバイエルンには今のところサイドアタックのバリエーションも持ち合わせている。

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2013年10月 1日 (火)

NBAノヴィツキー選手のパーソナルトレーナーインタビュー

Holger Geschwindner(ホルガー・ゲシュヴィンドナー)

・バスケットボール・ブンデスリーガ600試合以上出場
・ドイツ代表キャプテン
・1995年に当時16歳のノヴィツキーとDJKヴュルツブルクで出会い、現在はパーソナルトレーナー

Dirk Novitzky(ディルク・ノヴィツキー)
1978年バイエルン州ヴュルツブルク生まれ。213cm。NBAダラス・マーアべリックス所属。ヨーロッパ人初のNBA最優秀選手となる。

Novi

Q:ゲシュヴィンドナーさん、ノヴィツキー選手との関わりはどのように始まりましたか?

G:DJKヴュルツブルクでの試合の時、偶然にも彼を発掘しました。一緒に練習を開始した時は16,5歳で、”世界最高の選手たちと自分を比較する”という彼の望みをどのように実現できるかという大きな課題がありました。しかし、バスケットボール専門書や雑誌ではそのような情報は載っていませんでした。

Q:そのために何をしましたか?

G:スポーツはどんどん進化していて、本や雑誌に載っていることはもう古くなっていると思います。ですので、私たちは自分たちで考え、スポーツがどの方向に発展して行くのかを知る鋭い嗅覚をもっていなければなりませんでした

Q:どのようにしていきましたか?

G:選手自らが望まなければ、世界のトップになることは決してできません。私の考えでは「これをしろ、そこにいろ」という命令では選手は成長しないでしょう。ディルクはいつも自ら進んで練習をし、私たちは才能を引き出すために3~5人で自主練習を行いました。
トップクラスでは常に「どのように行動すべきか、どのように状況が変わるか、レベルアップするにはどうすればよいか」を考えなければなりません。そのようなことは専門書から学ぶことではなく、試行錯誤を積み重ねていかなければなりません

Q:しかし、あなたは選手や指導者としての経験から、どうすればよいかわかっているのではありませんか?

G:もちろん、自分の経験はあります。しかし、それは私がすべての質問に正しく答えられるということではありません。始めのころは「ちょっと待って。今はわからないから、明日もう一度話をしよう」と答えることがよくありました

Q:今でも一緒にトレーニングしているそうですね。

G:私たちが会うのは、文句を言い合うためではありません。練習の質だけでなく、楽しむことも重要視しています

Q:練習で高校生年代の子供たちを集中させるためにどうしていますか?

G:私は”禁止”することを好みませんし、この年代では”罰”はナンセンスだと思います。一定の規則の中でできるだけ多くの自由を与え、その中で練習での要求を高めます。しかし、選手の行動が外れてしまえば「みんな、何のために自分たちがここにいるか考えてみよう。バスケットをするためだろ」と注意を促します。もし選手が怠惰で適切な行動ができないようであれば、練習を中断し「もしフィールドに立ったら、バスケット選手のルールがあるんだ」と言います。なぜなら、高いレベルでスポーツをしたいのであれば、規則や行動を身につけなければならないからです。

Q:ノヴィツキーなどの1990年代生まれの選手と今の選手たちはどう違いますか?

G:ディルクは典型的な教育を受け、大学入学資格も得ました。今のラップジェネレーションとはまったく違います。私は時々、彼らが150語しか単語を知らないのかと思います。そのうちの50語は汚い言葉で。もっと言いたいことはありますが、そういった状況に慣れ、言葉も学ばなければなりません。

Q:この世代の行動をどう思いますか?

G:オープンで誠実な関係ができれば、コミュニケーションや作業はうまくいきます。彼らが私から学ぶように、私も彼らから学んでいます。一緒にレベルアップして行くことはとても楽しいことです。

Q:練習での集中力を高めるために、要求を高めると言いましたが、例えばどのようなことをしますか?

G:子供たちは勝負が好きです。練習でそのようなきっかけを作ると、彼らは集中します。例えば、15人の選手がいて、100本連続シュートを決めたらピザをごちそうするとか。試合でもこうしたプレッシャーの中でチームのためにシュートをする必要があります。アメリカ人が驚いた点の一つとして、ディルクが冷静にフリースローをを決める点が挙げられます。

Q:才能ある選手とどのように関わっていますか?

G:スポーツでは「お前はこれをしなければならない、これをしてはいけない」といったアドバイスでは多くを得ることはできません。むしろ「君たちは他の物を切り捨てる必要はない。だけど目標も見失ってはいけない」と言います。ですので、私は選手たちをディスコに送り迎えしたりもします。若い選手たちは現実世界から離れすぎてはいけません。逆に、彼らに世界の素晴らしいものを見せてあげるべきです

Q:NBAのライバルチームはノヴィツキーに対してどのような対策をしていますか?

G:LAレイカーズは2011年のプレーオフで7人の異なる選手をディルクに当てましたが、何の成果も挙げることはできませんでした。なぜなら、ディルクはすべての状況を適切に解決したからです。

Q:バスケットの将来や発展において、あなたはどのような目標を持っていますか?

G:私たちの目標は、最適な方法で才能ある選手を育てていくことです。そして、これまでの長期的な経験より、バスケットをもっと発展させることができ、そうすべきだと感じています。どの世代もスポーツを一歩発展させたり、新たな発見をしたりすることができるでしょう。

DOSB誌”Leistungssport”2013年3月号より抜粋

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