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2012年10月24日 (水)

4点リードから引き分け、ドイツ代表レーヴ監督インタビュー

DFB(ドイツサッカー協会)HPを訳。

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Q:ヨハヒム・レーヴ監督、4対4のスウェーデン戦のことでまだ心に残るものはありますか?

L:はい、もちろんです。心に深く刺さっています。素晴らしい内容で4-0とリードしていながらチャンスを逃すなんて誰も予想もしていませんでした。全員が茫然としていました。

Q:気持ちを少しは整理することができましたか?

L:このことに関して話をすることによって、心の痛みは少し和らぎました。わかったことは、我々の驚くような攻撃のポテンシャルが弱点になりうるということです。そして、この弱点は今始まったことではなく、今年を振り返ってみて見受けられたことです。

Q:EUROで敗退したあと、あなたは小さな修正点に関して話をしました。今では大きな変化が必要だと思いますか?

L:もう一度正しい目標を定める良い機会です。ポジティヴに考えています。2013年の秋になってこんな状況になるより、今のうちにチャンスがあってよかったです。

Q:スウェーデン戦からチームは何を学ぶことができますか?

L:このような試合によってチームは成長していきます。グランド上で実際に体験することは、どんなことよりも説得力のあることです。このようなことは二度と起こらないと確信しています。EUROでは我々はイタリア戦までとてもよいバランスを保っていました。この前のオーストリア戦では守備面で問題が発生しましたが運よく勝ってしまいました。今回のスウェーデン戦では残り30分でこのことが実証されました。

Q:チームの成長で少し後退が見られますか?

L:成長の過程では後退はつきものです。我々は過去10年の中でも信じられないくらい創造性豊かで攻撃的なポテンシャルを秘めています。自分たちの哲学を選手たちに伝える機会があるということを幸運なことだと捉えています。しかし、この前のような失点や守備の弱点を容認することはできませんし、今後もそうです。

Q:何を改革するつもりですか?

L:ここ2年で我々は攻撃面に関して大きな成長を遂げました。パーフェクトでもなく、タイトルにも届きませんでしたが、攻撃面ではトップレベルと戦えるということを証明できました。このことに関して私はとてもポジティヴです。守備を改善するということが今後の課題です。

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Q:選手に対する信頼に変化はありますか?

L:この世代に関しては長所も短所もわかっています。ポテンシャルは測り知れません。スウェーデン戦の最初の60分にはとても満足しています。しかし、我々は弱点にも取り組まなければなりません。当然でしょう。この前の試合では、大事な選手がケガで欠場しました。ケディラ、フンメルス、ベンダー兄弟など、試合に出ていたら違う結果になっていたのかもしれません。才能ある若い選手も育ってきています。個人的にはいろいろな可能性を残しておきたいと思います。

Q:どのような変化を予想していますか?

L:まず反省をし、あのようなことが二度と起こらないように解決策に取り組みます。もしかしたら、自動的に対処できるようにしなければいけないのかもしれません。もし試合を支配していて終盤に失点をしたら何をしなければいけないでしょうか?このことに関して、我々はここ数試合で欠点を見せてきました。我々は試合を支配していたにもかかわらず、相手に盛り返すチャンスを与えてしまいました。

Q:どのような対処ですか?

L:もし試合がひっくり返りそうなら、外から、そして中でもキーポイントを修正しなければなりません。ビハインド・ザ・ボール、持ち場を離れない、局面に勝つ、1対1で勝つ。しかも、正しいタイミングで。これらのことを我々は学ばなければなりません

Q:スウェーデン戦を振り返って、何が機能してなかったのですか?

L:我々の試合はめちゃくちゃになりました。なぜなら、ロングボールしか蹴らなくなったからです。GKにボールを戻してから、ボールを落ち着けることができませんでした。そこがターニングポイントです。選手たちはやばい状況になるとは思っておらず、勝ちは固いと思っていたでしょう。また、スウェーデンはあのように反撃してくるとも考えていませんでした。それから、軌道を修正しようと役に立たない手段をとってしまいました。あのように事態が急変してから最悪の事態を避けるためには、当たり前になっていることをもう一度やり直し、自分たち自身を高める必要があります。

Q:あなたが対応を怠ったことに関して非難している人がいます。納得できますか?

L:もちろんです。試合がひっくり返るなんで、私も想像できませんでした。終盤の交代でチームにほかの合図を送ることができたかもしれません。この20年でこのようなことを経験したことはありませんでした。私も学ぶものがありました。私のプランは、ボールを落ち着かせるために、器用な選手を投入することでした。自分たちのゴールからスウェーデンを遠ざけたかったのです。しかし、そうはいきませんでした。守備的な選手をいれてスペースを埋めた方がよかったのかもしれません。このことはもちろん私が批判されるべきでしょう。

Q:中心選手に対する議論をどのようにとらえますか?

L:格の違いを見せられる選手はたくさんいます。過去でも今でもそうです。アイルランド戦にしてもスウェーデン戦の60分にしても。不安に思われる状況でも、我々にはそれを克服できる選手がいます。今回はそうではなかったのかもしれません。状況が悪くなってきた時、プレッシャーの中でもポジティヴでアグレッシヴで圧倒的なパフォーマンスを見せられるように、取り組んでいく必要があります。引き下がるわけにはいきません。我々はこのプレッシャーをはねのけることができたはずです。我々全員です。今回のラスト30分はそうなりませんでした。

Q:この議論は気に障るものですか?

L:チームを引っ張る選手やヒエラルキーの無さに関しては今に始まった話題ではありません。チームを引っ張る選手がどういった選手かを定義するとしたら、我々にはそういった選手がいると言えるでしょう。素晴らしい才能とチームメイトからの信頼がそれを証明しています。何かを変えるために、敵にも味方にも厳しく接する選手が我々にいないと思っている人もいるでしょう。我々にはそのような選手はいません。そのことに関して、私は悪いとは思いません。なぜなら、そのような選手はすべてをぶち壊す可能性もあるからです。そうなったら被害はより大きくなります。しかし、我々は困難な状況でもスウェーデン戦の60分間のようにプレーできるように取り組まなければいけないでしょう。私は彼らを信じていますし、チームメイトも彼らを信頼しています。

Q:あなたの指導スタイルを変えるつもりはありますか?

L:我々は常に要求と期待を明確にしてきました。選手たちは、コーチングスタッフが期待していることを理解しています。そうでなければ、アイルランド戦やこの前の4点リードのようなサッカーは実現していません。我々の選手との接し方はリスペクトから成り立っています。軍隊のような掛け声で物事を指示することはありません。それは私のパーソナリティには合いません。我々は選手とコミュニケーションをはかります。もちろん、こちらからある程度の方向性を与えます。特にサッカーに関しては徹底的にです。私はこのことに満足していますし、今後も同じようにやっていくでしょう。このチームはこれまで素晴らしい成長を遂げてきたのですから。

Q:あなたのパワーとモチベーションは?

L:パワーに関しては、大会で負けて2ヶ月間の精神的な負担がかかったということが挙げられます。新しいアイデアに関しては?人間的にも素晴らしく、才能ある選手となにかに挑戦できることはとてもうれしいことです。

Q:代表チームマネージャーのオリバー・ビアホフは、チーム運営を見直すべきだと考えているようです。

L:我々はいつもそれをやっています。我々の決定はいつも影響力のあることです。これは一つの出来の悪い試合があったときだけではありません。常に、どの試合の後でも、分析をします。ワークショップを開き、徹底的に話し合います。多くのことに関して、私は常に賛成するわけではありません。そうなると、代表監督は聞く耳を持たないとか、代表監督はミスを犯さないのかという人もいます。私をよく知っている人は、私がミスや出来なかった戦術に向きあっていることを知っています。

Q:外からの助言にどう対応しますか?

L:もし助言が全く違った方向のものでも、チームスタッフで話し合いをします。無視はしません。もしそれがメディアを通してではなく個人的なものであればなおよいです。しかし、いずれにせよ考慮の対象となります。我々は誰もがミスを犯します。選手もコーチングスタッフもそれを理解しています。私はいつでも対話の準備ができています

Q:11月14日はアムステルダムでオランダとの親善試合です。

L:まず、ケガをしていた選手が今年最後の試合に参加し、今年の締めくくりと来年に向けての話が出来ることが大事です。もちろん、4対4の試合をもう一度分析します。この伝統の一戦で良い試合をすることにより努力が報われることにつながるでしょう。

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