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2012年1月15日 (日)

ルイ・ファン・ハール インタビュー

Louis van Gaal(ルイ・ファン・ハール)

オランダ人。
1991年から1997年までアヤックスの監督。リーグ優勝3回、UEFAカップとチャンピオンズリーグ優勝。
1997年から2000年までバルセロナの監督。リーグ優勝2回、カップ戦優勝。
2005年から2009年までAZアルクマールの監督。リーグ優勝。
2009年から2011年までバイエルン・ミュンヘン監督。リーグ優勝、カップ戦優勝。

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勝利 or 良いゲーム?

私にとって、勝利よりも自分のチームが良いゲームをすることのほうが大事です。悪いゲームをして勝っても喜べません。自分のチームが良いゲームをして記憶に残ってもらいたいです。1997年のドルトムントや1996年のユベントスを例に挙げると、ファン以外に誰が彼らの勝利を覚えていますか?
この2チームは当時チャンピオンズリーグを制しました。しかし、多くの人は1995年のアヤックスの優勝を覚えているでしょう。タイトルではなく、ゲーム内容が記憶に残るのです。

買う or 育てる?
私はこれまで、アヤックスとバルセロナで大きな成功を成し遂げることができました。これはクラブの育成の仕事によるところが大きいです。将来トップチームでプレーする理想的な選手を育て上げる。大事なことは、トップの監督が若手にチャンスを与える勇気があることです。ドイツでもここ数年、若い選手はサッカーの能力だけではなく人間性も求められ教育されていますね。アヤックスでプレーすることは、グランド内外での規律、集中、献身を意味していました
若手選手の育成が大きな成功をもたらすことは証明されてきていると思います。アヤックスではライツィガー、ダーヴィッツ、クライファートを、バルセロナではシャヴィ、プジョル、ヴァルデス、イニエスタを、バイエルンではトーマス・ミュラーとバート・ミュラーを初めてグランドに立たせました。すべて育成の賜物です。

私のゲーム哲学
私が考える良いゲームとはとてもシンプルです。敵陣でプレーし、ボールを失ったらできる限り早くプレッシャーをかけることです。しかし、すべてを実践しように思ったら、それぞれの選手が自分のやるべきことを理解し、すべての選手が他の選手のやるべきことを理解しなければなりません
できるだけ早くプレーするということとは違います。世界中で勘違いされています。味方の要求するスピードでプレーするということです。テンポを決めるのはボールを持っている選手ではなく、ボールを持っていない選手です。ボールを持っている選手は、味方の要求することをしてはいなければなりません。たいていの場合、絶妙のタイミングでプレーすることは難しく、2mずれてしまうかもしれません。よくあることです。ミスは許されるのです

私のトレーニング哲学
ゲーム哲学を土台に、次のようなトレーニングの基礎を発展させました。パス、ポジションゲーム、システムトレーニング、トレーニングゲーム。私はたった数種類のパストレーニング行いますが、ゲームで常に行われるものです。基本は、両足でボールを扱えること、正しいタイミングでAからBにボールを動かせること、そして、どんな時でもボールをコントロールできることです。私のやりたいサッカーをするための前提条件です。また、選手は他のことも学ぶことができます。いつボールを一番奪いやすいかです。

監督、コーチとは
トレーニングするということは、選手のグランド上でのテクニック、戦術、フィジカル能力を改善すること。簡単なことから難しいことへ、静的なことからインテンシヴなことへ、ゆっくりなことから素早くといったように。
コーチとは選手に影響を与える人です。話しかけたりヒントや質問を与えたり、コミュニケーションの取りやすい雰囲気を作り出します。
そして、選手のためにもチームのためにも繰り返し、繰り返し、そしてまた繰り返しが大事です。もちろん、毎日新しいことに挑戦するために気分転換となる要素も大事なことです。最後に大切なのは、試合で要求されることとトレーニングの内容をしっかりつなげることです。プロもアマチュアも、ただ真似をすればいいというわけではありません。そこにコーチとしての力が発揮されます。自分のやるべきことを常に問い続けることからすべてが始まります。

fussballtraining誌2011年11月号より翻訳

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