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2012年1月の5件の記事

2012年1月31日 (火)

ドイツA級コーチライセンス講習 後半

昨年末に引き続き、1月下旬から再びドイツのA級コーチライセンス講習に参加した。これまでの講習は2週間の講習と3日間のテストを一気に行っていたが、今回から前半と後半の間に1か月以上休みができたので、その間に前半で習ったことをいろいろ試すことができる。移動の手間は増えるけど、後半の講習によりレベルアップして参加できる。

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<グランドでの講習>

講習は引き続きシュトゥーバー先生とペーター先生の授業を中心にグランドと教室で行われる。2人とも代表や育成年代代表などに関わったり指導本などを作ったりし、選手育成やコーチ育成面でドイツサッカーに大きく貢献している。人間的にもとても良い人たち。

前半に続き「サッカーは素晴らしいもの」をモットーに、ポジティヴな雰囲気で講習は行われた。また、「サッカーは俺が発明したものじゃない」と先生たちも言っているように、いろいろな考え方や経歴が尊重された。もちろんトレーニングはガチンコで行われるし、コーチに対する要求も高い。

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<ペーター先生による指導>

基本的に講習の教科書のようなものはない。前半に出されたテーマを4つのグループに振り分け、担当グループが教室でのプレゼンとグランドでのデモを行う。先生のアドバイスやクラスで意見交換をしながら、担当グループがレポートをまとめて、最後にみんなに配布する。講習の中身を濃くするも薄くするも自分たち次第。

プレゼンは、テーマに関する重要な点やシチュエーション別における攻守の対応の仕方、ウォーミングアップや導入トレーニング例などを説明し、試合の映像なども取り入れる。
Aライセンスで扱うことはチーム戦術なので、グランドでのトレーニングは基本的には8対8以上の数的同位で行われる。

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<スポーツ心理学の授業>

グループ1:

陣形の整った敵に対する攻撃
- ゴールチャンスメイク(サイド、中央)
- 4-4-2(フラット、ダイアモンド)

グループ2:
さまざまなシステムにおけるチーム戦術(守備)
- 異なった高さでのプレッシング
- 中盤でのプレッシングから状況に応じてフォアチェッキング(敵の中盤がフラット)
- 中盤でのプレッシング(敵の中盤がダイアモンド)
- 1トップ、2トップの対応

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<シャルケでコーチをしているゼバスティアン>

グループ3:

a) ビルドアップ
b) 陣形の整っていない敵に対する攻撃
- 素早い切り替え
- カウンターでのゴールチャンスメイク

グループ4:
さまざまなシステムの敵に対する4バックを用いた守備
- 4バックの高さ
- 自チームの中盤がフラットかダイアモンドか
- 2トップやトップ下の対応
- カウンターの対応
- 対バルサ

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<フランクとトビー。最終日はマイナス15度>

4つのテーマ以外に、セットプレー、トレーニング理論、トレーニングスケジュール、スポーツ心理学などの授業も行われた。

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<1日の締めくくり>

午前午後の授業が終わり夕食を取ったら、施設内のスポーツバーに集まる。3人組でグループ作業をして、終わったところから雑談をしたりサッカーの試合を見たり。

2週間の講習を終えてこのあと3日間の試験に入る。

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2012年1月22日 (日)

U-17ドイツ室内サッカー大会 Keramik-Cup 2012 最終日

ドイツのラインラント=プファルツ州で行われたU-17室内サッカー大会”Keramik-Cup 2012”。5か国15チームから1次リーグを突破した12チームが2次リーグを戦った。

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<シャルケ対ハンブルガーSV>

2次リーグ・グループ1
1位(勝ち点6):ドルトムント
2位(勝ち点3):1FCケルン

3位(勝ち点0):メンヒェングラートバッハ

2次リーグ・グループ2
1位(勝ち点3):ブレンビーIF(デンマーク)
2位(勝ち点3):ハンブルガーSV

3位(勝ち点3):シャルケ04
(3チームによるPK戦によって決着)

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<東京ヴェルディ対ドルトムント>

2次リーグ・グループ3

1位(勝ち点6):ヘルタ・ベルリン
2位(勝ち点3):シュトゥッツガルト

3位(勝ち点0):東京ヴェルディ

2次リーグ・グループ4
1位(勝ち点2):カールスルーエ
2位(勝ち点2):レバークーゼン

3位(勝ち点2):オーストリア・ウィーン(オーストリア)
(3チームによるPK戦により決着)

各グループ上位2チームが準々決勝に進出。

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<ドルトムント対ハンブルガーSV>

ベスト8:
ドルトムント 2-1 ハンブルガーSV
ヘルタ・ベルリン 2-2(PK6:7) レバークーゼン
1FCケルン
 2-1 ブレンビーIF(デンマーク)
シュトゥッツガルト 0-2 カールスルーエ

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<PK戦、レバークーゼン対ヘルタ・ベルリン>

準決勝:
ドルトムント 0-4 レバークーゼン
1FCケルン 0-1 カールスルーエ
 

カールスルーエは3年連続決勝進出。一昨年は優勝している。

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<3位決定戦>

3位決定戦:

ドルトムント 1-6 1FCケルン

決勝戦:
レバークーゼン 1-4 カールスルーエ

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<表彰式>

優勝:カールスルーエ
準優勝:レバークーゼン
3位:1FCケルン
4位:ドルトムント
5位:シュトゥッツガルト
6位:ヘルタ・ベルリン
7位:ブレンビーIF(デンマーク)
8位:ハンブルガーSV
9位:オーストリア・ウィーン(オーストリア)
10位:メンヒェングラートバッハ
11位:シャルケ04
12位:東京ヴェルディ(日本)
13位:1FCカイザースラウテルン
14位:FCバーゼル(スイス)
15位:EGCヴィルゲス
 
 

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<優勝したカールスルーエ>

 
毎年参加しているブレンビー、バーゼル、ウィーンには各国の代表選手が15人ほどいたが、代表合宿と重なり参加できなかったらしい。ドイツのチームはどのチームも代表選手が参加していた。一昨年MVPになったトラクスラーはすでにシャルケでトップチームの試合に出て活躍している。ヨーロッパのスカウトもたくさん見に来ている。

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<大会委員長アルフォンス>

第28回の2010年大会から日本チームはこの大会に参戦している(2010年トリプレッタ2011年ヴェルディ)。ヴェルディも慣れないルールの中でがんばったが、去年の成績(8位)を超えることはできなかった。力的にはもう少し上に行ってもおかしくなかったし、大会関係者やスカウトにも実力は認められていた。

試合の勝敗を分けたの要素はいろいろあると思うけど、大事なのは一試合を通して絶対に気を抜かないこと。そして、疲れる前に2分くらいで選手をどんどん交代し、短い時間で全力を出せるようにすること。12分は短いけど、展開が早いので、5秒あれば点が入り一気に試合展開が変わってしまう。

ヴェルディもリードしたり主導権を握ったりしていたけど、試合が終わってないのに余裕を見せたプレーをして勝ち点を何度か逃してしまったと思う。あとはゴール前の積極性。多少難しくてもダイレクトでシュートを撃たないとシュートチャンスは消えてしまう場合が多い。ゴール前でなくても、硬直した状態の中で常に同じテンポ(トラップ→パス)でプレーするのではなく、プレッシャーの中でも状況を見極めて正確なダイレクトプレーやドリブル突破ができるとチャンスが生まれる。失敗すると一気にピンチになるかも知れないが、ノーリスクノーリターン。こういった駆け引きを、強い相手とガチンコの場で経験すれば絶対にレベルアップにつながると思う。

大会公式HPはこちら

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2012年1月21日 (土)

U-17ドイツ室内サッカー大会 Keramik-Cup 2012初日

記念すべき30回目を迎えたU-17 Keramik-Cup(ケラミックカップ)。ドイツのラインラント・プファルツ州で開催された大会に、ドイツ、オーストリア、スイス、デンマーク、日本から計15チームが参加した。1月21日と22日の2日で行われる。日本からは昨年に続き東京ヴェルディが参加した。

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<大会会場で前日に練習>

ドイツでは"Hallenfussball(ハーレンフースバル)"という競技で、訳すとそのまま「室内サッカー」。ルールはGKを含めた5対5で、アイスホッケーのようにフィールドが1mくらいの壁に囲まれていて壁を超えない限りプレーは続行。フットサルコートよりフィールドもゴールも少し大きく、12分1本で行われる。交代は出入り自由。

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<ドルトムントの入場>

大会は、FIFA、UEFA、ドイツサッカー協会などによりサポートされていて、この年代のトップクラスの選手も数多く参加している。過去にも、ポドルスキー、エジル、ノイアー、イブラヒモビッチなどが活躍した。

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<入場時のお約束>

1次リーグは5チームずつ3リーグに分けられ、最下位以外の上位4チームが2次リーグに進出。2次リーグは、3チームずつ4リーグに分けられ、最下位以外の上位2チームがベスト8に進出。1本のパスを正確につなげるか、コントロールできるか、ダイレクトでシュートを打つことができるか。差はほとんどないので、小さなことが勝敗を分ける。

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<開会式>

グループA

1位(勝ち点9):ブレンビーIF(デンマーク)
2位(勝ち点6):ヘルタ・ベルリン
3位(勝ち点6):レバークーゼン
4位(勝ち点6):メンヒェングラートバッハ

5位(勝ち点3):1.FCカイザースラウテルン

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<オーストリア・ウィーン対シュトゥッツガルト>

グループB
1位(勝ち点9):シュトゥッツガルト
2位(勝ち点7):1.FCケルン
3位(勝ち点6):オーストリア・ウィーン(オーストリア)
4位(勝ち点5):シャルケ04

5位(勝ち点1):EGCヴィルゲス

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<東京ヴェルディ対FCバーゼル>

グループC

1位(勝ち点12):ドルトムント
2位(勝ち点6):カールスルーエ
3位(勝ち点5):ハンブルガーSV
4位(勝ち点4):東京ヴェルディ

5位(勝ち点1):FCバーゼル(スイス)

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初日終了後、毎年恒例のVIPレセプション。

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いつも面倒を見てくれる大会会長アルフォンス(左)のもと、各チームあいさつ。アルフォンスは俺が昔所属していたクラブの元会長。

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元チームメイトのアッツィと。

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ラマツォッティ中嶋、会場にあるバーの仕事を勝手に手伝い始める。

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毎年恒例のラマツォッティ入りました。

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大会メインスポンサーのレイモント(左)、チーム世話役ミシェルと。ミシェル大丈夫か?

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毎年恒例のダンスタイム。デンマークやほかのチーム関係者と踊るラマツォッティ中嶋。

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絶好調のラマツォッティ中嶋。すでに呼び名はラマツォッティ・パシャ・フィンカー。

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30回大会レセプションも無事終了。お疲れ。

第29回大会の様子はこちら

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2012年1月15日 (日)

ルイ・ファン・ハール インタビュー

Louis van Gaal(ルイ・ファン・ハール)

オランダ人。
1991年から1997年までアヤックスの監督。リーグ優勝3回、UEFAカップとチャンピオンズリーグ優勝。
1997年から2000年までバルセロナの監督。リーグ優勝2回、カップ戦優勝。
2005年から2009年までAZアルクマールの監督。リーグ優勝。
2009年から2011年までバイエルン・ミュンヘン監督。リーグ優勝、カップ戦優勝。

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勝利 or 良いゲーム?

私にとって、勝利よりも自分のチームが良いゲームをすることのほうが大事です。悪いゲームをして勝っても喜べません。自分のチームが良いゲームをして記憶に残ってもらいたいです。1997年のドルトムントや1996年のユベントスを例に挙げると、ファン以外に誰が彼らの勝利を覚えていますか?
この2チームは当時チャンピオンズリーグを制しました。しかし、多くの人は1995年のアヤックスの優勝を覚えているでしょう。タイトルではなく、ゲーム内容が記憶に残るのです。

買う or 育てる?
私はこれまで、アヤックスとバルセロナで大きな成功を成し遂げることができました。これはクラブの育成の仕事によるところが大きいです。将来トップチームでプレーする理想的な選手を育て上げる。大事なことは、トップの監督が若手にチャンスを与える勇気があることです。ドイツでもここ数年、若い選手はサッカーの能力だけではなく人間性も求められ教育されていますね。アヤックスでプレーすることは、グランド内外での規律、集中、献身を意味していました
若手選手の育成が大きな成功をもたらすことは証明されてきていると思います。アヤックスではライツィガー、ダーヴィッツ、クライファートを、バルセロナではシャヴィ、プジョル、ヴァルデス、イニエスタを、バイエルンではトーマス・ミュラーとバート・ミュラーを初めてグランドに立たせました。すべて育成の賜物です。

私のゲーム哲学
私が考える良いゲームとはとてもシンプルです。敵陣でプレーし、ボールを失ったらできる限り早くプレッシャーをかけることです。しかし、すべてを実践しように思ったら、それぞれの選手が自分のやるべきことを理解し、すべての選手が他の選手のやるべきことを理解しなければなりません
できるだけ早くプレーするということとは違います。世界中で勘違いされています。味方の要求するスピードでプレーするということです。テンポを決めるのはボールを持っている選手ではなく、ボールを持っていない選手です。ボールを持っている選手は、味方の要求することをしてはいなければなりません。たいていの場合、絶妙のタイミングでプレーすることは難しく、2mずれてしまうかもしれません。よくあることです。ミスは許されるのです

私のトレーニング哲学
ゲーム哲学を土台に、次のようなトレーニングの基礎を発展させました。パス、ポジションゲーム、システムトレーニング、トレーニングゲーム。私はたった数種類のパストレーニング行いますが、ゲームで常に行われるものです。基本は、両足でボールを扱えること、正しいタイミングでAからBにボールを動かせること、そして、どんな時でもボールをコントロールできることです。私のやりたいサッカーをするための前提条件です。また、選手は他のことも学ぶことができます。いつボールを一番奪いやすいかです。

監督、コーチとは
トレーニングするということは、選手のグランド上でのテクニック、戦術、フィジカル能力を改善すること。簡単なことから難しいことへ、静的なことからインテンシヴなことへ、ゆっくりなことから素早くといったように。
コーチとは選手に影響を与える人です。話しかけたりヒントや質問を与えたり、コミュニケーションの取りやすい雰囲気を作り出します。
そして、選手のためにもチームのためにも繰り返し、繰り返し、そしてまた繰り返しが大事です。もちろん、毎日新しいことに挑戦するために気分転換となる要素も大事なことです。最後に大切なのは、試合で要求されることとトレーニングの内容をしっかりつなげることです。プロもアマチュアも、ただ真似をすればいいというわけではありません。そこにコーチとしての力が発揮されます。自分のやるべきことを常に問い続けることからすべてが始まります。

fussballtraining誌2011年11月号より翻訳

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2012年1月 1日 (日)

初蹴り

Frohes neues Jahr.
毎年恒例、1月1日に清水の母校江尻小学校で初蹴りに参加。
幼児、小学生、指導者、保護者、OBでゲーム大会。
正月早々のゲームで負けられないのでガチンコ勝負して1得点1アシストすることができた。遅くともまた来年の初蹴りには顔を出します。よろしくおねがいします。

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