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2011年6月の6件の記事

2011年6月25日 (土)

恥の殿堂 - 落合信彦

落合 信彦

作家・国際ジャーナリスト。アメリカのオルブライト大学、テンプル大学大学院で国際政治学を専攻。オイルビジネスに従事した後、ジャーナリストに転身。主催するサイト「勝ち組クラブ」。愛称ノビー。

「恥の殿堂」ベスト10

1 ブッシュの恥
2 サブプライムの恥
3 中国の恥
4 ビル・クリントンの恥
5 草食系男子の恥
6 米医療保険制度の恥
7 テレビキャスターの恥
8 弁護士の恥
9 モンスターペアレントの恥
10 美食ガイドの恥

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はじめに

・・・英語で「hall of fame」-名誉殿堂-という言葉がある。ある分野で特筆すべき業績を残した人の名誉を称える顕彰館のことをいう。とすれば、現代の日本は「hall of shame」-恥の殿堂-に入るべき民族となり下がってしまった。・・・近年、『国家の品格』や『女性の品格』などがベストセラーとなったが、それも品格のない日本人が、それに憧れ、手軽に身につくのではと錯覚して買い求めた結果だろう。あれらの本は、「日本人には品格がない」という思いを込めて書かれたものだと私は理解している。

 しかし、「恥の殿堂」で顕彰されるべき日本人ばかりになってしまった今、生半可な表現では伝わらない。はっきりと「お前たちは恥知らずだ」と言ってやらねばならない。それが本当の親切というものだ。・・・誰しも自分の恥を指摘されて、いい気分はしないだろう。それでも真摯に耳を傾ける勇気のあるものだけが、恥を捨て去り、本当の名誉に近づくことができる。あなたがその一人であることを私は願っている。

第1章 日本編

政治家の恥


 日本に存在する恥で最も罪深いものが政治家である。・・・かつて日本にも気骨のある政治家がいた。・・・今の国会議員はどうだろうか。彼らの行動における優先順位は、何よりも「選挙」である。現職の自民党大物議員がかつて私に言ったことがある。

「落合さんは政治家にはなれませんよ」
「僕は政治家なんかになりたいとも思いません。でもどうしてなれないんですか?」
「政治家は、国民が聞きたいことを言わなければならないんです。国民が嫌がることは絶対に言ってはいけない。落合さんみたいに、日本人にとって耳の痛いことは絶対に言ってはいけないんです。そうしないと政治家を続けていくことはできないんです」
呆れた私は思わず、
「あなた方はいつ仕事をしているんですか?」と聞いてしまった。
これが日本の政治家のメンタリティである。

・・・ここでポリティカル・ジョークを一つ。

胡錦濤が日本を訪れる。ぜひ日本の小学校を見学したいというので首相が案内役を買って出る。二人が教室に入っていくと生徒たちが何やら大声で話し合っている。
「何を話し合っているのかね」
首相が尋ねる。生徒の一人が答える。
「誰が一番大きな嘘をつけるか競争しているんです」
「それはよくないな」
と首相。
「私もここにいる中国国家主席もこれまでの生涯で嘘をついたことなど一度もなかったよ。いつも真実一路だったな」
「その通りですよ」
と、胡錦濤がにこにこ顔で言う。
「日本の格言にもあるでしょう。『嘘は泥棒の始まり』と。嘘は絶対にいけません」
生徒たちがいっせいに拍手する。一人が立ち上がって言う。
「おめでとう!おじさんたちが優勝です!]

・・・自分に国会議員の資格がないのに何食わぬ顔で居座り続けるのも恥だが、彼のような人間を国会議員に選出した国民の側も恥ずべきことに気づいたほうがいい

マスコミの恥

 「政治の恥」を助長しているのは、間違いなくマスコミである。・・・テレビは政治を劇場化し、善悪の構図に単純化して報道する。とにかく面白い画が撮れる場所に殺到する

・・・レーガン政権末期の時、大統領のスピーチでおかしなところがあった。彼は退任後の92年にアルツハイマー病と診断されるが、今思えばその時すでに病の兆候が出ていたのだ。しかし、マスコミは誰も指摘しなかった。それを指摘して大統領に恥をかかせても、国家国民には何のプラスにもならないというモラルがマスコミの間で共有されていたからだ

50年代に活躍したテレビマンのエド・マロー
「50年後や100年後の歴史家が今のテレビ番組を1週間分見たとする。彼らの眼に映るのはおそらく、今の世に蔓延る退廃と現実逃避と隔絶でしょう。テレビは人を教育し、啓発し、心さえ動かします。だがそれはあくまでも使う者の自覚次第です。それがなければテレビはメカの詰まったただの箱なのです」

・・・90年代に入ってからは、料理番組からの依頼もあった。「落合さんの好きな料理は何ですか?」と聞かれて、「ゆで卵だよ」と答えて断ってしまった

親の恥

私はファーストクラスのシートに座っていた。取材を終えて疲れていたので休もうと思っていたが、うるさくてとても眠れない。子供が騒いでいるのだ。あまりにうるさいので、CAを呼んで、「うるさくてみんなが迷惑しているから、静かにさせてほしい」と頼んだ。CAはその子供の父親に注意した。すると、(レストランでの出来事と同様に)またあの一言である。
「高い金を払っているんだから少しくらいいいだろう!」


教育の恥

 私はこの30年間、日本の教育システムを批判し続けてきた。教育の間違いはボディーブローと同じで、すぐには決定打にはならないが、それを受け続ければいずれはノックアウトされる。そのボディーブローの結果が今我々の目の前にあると思えてならない。
 かつてフランスの哲学者、ジャン・ジャック・ルソーは子供を”ノーブル・サヴェッジ(高貴な野蛮人)”と呼んだ。教育を受け、社会に溶け込むことで野蛮性は失われて、人間本来の気高さに生きるという意味だ。しかし、今の子供たちはその野蛮性を脱ぎ捨てることなくそのまま大人になり、”ひ弱な野蛮人”としてその狂暴さを増幅させている。

・・・たとえば、モンスターペアレントがことあるごとに学校に様々な無理難題を押し付けて教師たちを困らせる。彼らが考えているのは自分の子供のことだけ。他人の迷惑や教育現場全体にもたらす悪影響など考えない。今の日本人の心を如実に象徴している。

・・・大学時代の教授が「教育は魂の設計者」と語ったことを鮮明に覚えているが、・・・人間形成のための教育が、”凶育”となり、さらに”狂育”となりかけているというのは言い過ぎだろうか。

スポーツの恥

・・・報酬高額化の流れの中で、選手たちは年棒のアップをわかりやすくアピールする材料として、記録更新に血道をあげるようになっていった。どんな人種でも努力すれば最高のプレーで名誉と富を得られるという名選手たちの姿は、アメリカンドリームのお手本だ。しかし、カネにこだわるあまりにステロイドという安易な肉体改造の誘惑に負け、少年らの夢を壊してしまうのでは本末転倒。

・・・日本の野球場に漂う重苦しい悲愴感も気になる。日本人は野球を武士道のごとく「野球道」などと称し、選手にサムライのような孤高の精神を求める。・・・野球はスポーツである。本来、楽しむべきものなのだ。たしかにメジャーの超一流の選手たちはファンに最高のプレーを見せようと必死に頑張る。しかし、その根底に流れているのは、「ベースボールは楽しむべきもの」という前向きで明るい精神である

第2章 世界編

アメリカの恥


・・・アメリカがいつの間にか経済面でも政治面でも社会面でも恥の輸出大国になってしまった。モラルの崩壊から派生するグリード(強欲)、政界や財界のスキャンダル、自分さえよければいいという超エゴイズム・・・・・・。

・・・1960年のローマ五輪でカシアス・クレイ、後のモハメド・アリがボクシングでヘビー級の金メダルを獲得した時はアメリカ中が熱狂的に歓喜した。彼は一躍英雄となった。
 しかし彼がアメリカに戻って来た時はどうだったか。故郷のケンタッキー州でレストランに入ろうとすると言下に断られたのだ。黒人ゆえに味わう屈辱である。アリは空しさと悔しさのあまりローマで得た金メダルを川に捨ててしまった(96年のアトランタ五輪で国際オリンピック委員会のサマランチ会長からアリに金メダルが贈られたのはこのような裏があったからだ)

・・・脂肪分たっぷりのジャンクフードを食べれば太るのは当たり前だし、発がん性物質が含まれるタバコを吸えば、がんになる確率が高くなるのも当然のこと。それを製造・販売会社のせいだとして責任を押し付けるのは本末転倒の恥ずかしい行為だ。・・・弁護士が多い社会がろくな社会になっていないことはアメリカを見れば明らかだ

・・・ここでブッシュの性格や文化度、知能指数などをまとめて表わすジョークを伝えよう。

アインシュタインが死んで天国の門に来た。聖ペテロが彼に言う。
「あなたがアインシュタインという証明書はありますか?」
証明書はないが、と言ってアインシュタインは宇宙物理学に関する方程式を書いて見せる。聖ペテロが納得する。

次にピカソがやってくる。聖ペテロはアインシュタインに行ったのと同じことをピカソに言う。ピカソは彼の名画の一つをさらさらと描いて見せる。聖ペテロは感動する。
「あなたはたしかにピカソです。天国にようこそ、巨匠」

最後にジョージ・W・ブッシュがやってくる。胸を張って言う。
「元アメリカ合衆国大統領、ジョージ・W・ブッシュだ」
聖ペテロは、それを証明するものを見せるように言う。ブッシュが怒る。
「もと合衆国大統領に対して失礼じゃないか!」
聖ペテロがなだめる。
「かのアインシュタインやピカソだってちゃんと証明したのだ」
ブッシュは不可解な表情で聞く。
「アインシュタインやピカソって一体何者なんだ?」
聖ペテロがため息をつく。
「あんたは正真正銘、本物のジョージ・W・ブッシュだ。入りなさい」

中国の恥

 アメリカと中国の2大国が世界秩序を決める状態の到来をG2時代と呼ぶ。・・・中国の巨大化の勢いは凄まじく、今後は米中2か国が世界を牛耳るのではないかという見方がG2である。とすれば、中国はアメリカと並んで「恥2」とも称されるべき世界恥大国だ。

・・・北京五輪前、中国政府は1500万の北京市民に対し、「禁煙」「痰吐き」「列への割り込み」「罵声」を”四害”として、撲滅キャンペーンを展開していた。・・・北京五輪を経て、マナーはある程度改善されたところもあるが、・・・”謙虚””素直”という要素は失われてしまっているから、どんなに政府が口うるさくマナーを指導したところで「馬の耳に念仏」でしかない

独裁者の恥

ワシントン・ポスト紙の週末版『パレード』誌は毎年、「世界最悪の独裁者」というランキングを発表している。09年版のベスト10は次の通りだ。

1位 ロバート・ムガベ(ジンバブエ大統領)
2位 オマル・アル・バシール(スーダン大統領)
3位 金正日(北朝鮮総書記)
4位 タン・シュエ(ミャンマー国家平和開発評議会議長)
5位 アブドラ(サウジアラビア国王)
6位 胡錦濤(中国国家主席)
7位 サイード・アリー・ハメネイ(イラン最高指導者)
8位 イサイアス・アフェウェルキ(エリトリア大統領)
9位 グルバングルィ・ベルディムハメドフ(トルクメニスタン大統領)
10位 ムアンマル・アル・カダフィ(リビア大統領)

独裁者には3つのタイプがある。第1は、ナルシストであるということだ。・・・第2の独裁者の特徴は、劣等感である。・・・第3のタイプは、サディストである。・・・独裁者ならいつ寝首をかかれるかと怯えながら余生を過ごさねばならない。世界に垂れ流す恥の代償が高くつくことだけは忠告しておきたい。

人類の恥

・・・私の好きなユダヤの格言に次のような一節がある。
「カネは最良の召使いになるし、最悪の主人にもなる」
今は世界中が最悪の主人に仕えているように見える。本書をここまで読んできた読者諸君は気づいたかもしれない。現代世界に蔓延るいろいろな恥を書き連ねてきたが、どの恥にも根本にはカネに対するグリードが見え隠れしている

・・・ドイツの哲学者ショウペンハウエルは、人間を「欲望の動物」と看破した。・・・若者たちは果てしなき渇望に衝き動かされ、未知の世界に飛び出し、時代を動かしてきた。しかし、デザイアとグリードは別次元だ。グリードの対象は、ただ一つ、カネだけである。・・・結局、人の心から生まれたグリードを克服するのは、人の心から生み出すモラルからしかあり得ないのだ。

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2011年6月19日 (日)

ジョゼ・モウリーニョの言葉

「私は3つの国でチャンピオンズリーグ優勝2回、リーグ優勝6回、カップ戦も含めて17回優勝してきた。”結果は二の次”なんて言葉は敗者の自己防衛にすぎない。何の役にも立たない考え方だ」

「私は感じの悪い人間だ。そして勝ち続けてきた。人々は私が失敗するのを心待ちにしていることだろう」

「私は革命的な人間ではない。ただ明確なやり方を持つ一人の男であり、それが大事だと思っている」

「レアルマドリードは月までその名が轟くトップクラブだ。その監督である私はトップの中のトップになったわけだ。だがこの物語はまだ始まったばかりだ。もちろん書き上げるのは私だ」

「偉大な人物は何回か大勝したくらいで騒いだりしない。もっと大きいものが欲しいからだ」

Jose

「勝ち続けるために、モチベーションをいつも高く保とうとしている。だから変化することを好む。何か目標を達成すればクラブを変えてきた。勝ちたいと思う人たちの気持ちは私のモチベーションであり、生きている実感を与えてくれる。私が勝ち続けてきた秘密は、決して満足することがなかったからだと思う」

「私の哲学は簡単だ。1対0で勝つより4対2で勝つほうがいい。しかし、4対5で負けるくらいなら1対0で勝つほうを選ぶ。勝つことで人々は結束していく。チームが勝ったり目標を達成したりすると大きな共感が生まれ、選手とコーチの距離は近くなる。勝利がチームの問題を解決してくれる

「フィジカルトレーニングを否定してはいない。他とは違う方法でやっているだけだ。ピアノを演奏する人は、トレーニングのためにピアノの周りをぐるぐるとランニングすることはないだろう。ピアノを弾いてトレーニングするだろう。サッカーも同じで、グランドの外をぐるぐる走り回る必要はない。それはサッカーの概念とかけ離れているから

「私は選手たちにあれこれ教えることはできない。なぜなら、彼らは優れたプレーヤーで、どのようにプレーすればいいかを知っているからだ。しかし、チームとしてどのようにプレーすべきかを彼らに教えることはできる。そして、チームとして機能するためには、トレーニングが必要となる」

2004年チャンピオンズリーグ決勝前のロッカールームで
「つらい思い出を抱えて生きるのは寂しい。いい思い出を勝ち取ればたくましく生きていける。だから絶対に優勝しよう」

ポルトでの就任記者会見
「私は誰よりも自分の力を信じている。来シーズン我々は優勝する。間違いなくね」
(監督を務めた2シーズンで、リーグ優勝2回、チャンピオンズリーグ優勝1回、UEFAカップ優勝1回、国内カップ戦優勝2回を果たす)

チェルシーでの就任記者会見
「我々には最高の選手がいる。そして、少し傲慢かもしれないが、私は最高の監督だ。私はヨーロッパチャンピオンで、大勢の中の一人ではない。私はspecial one(特別な存在)に違いない」

「歴史は結果によって作られる。私に対する批判など全く気にしていない」

勝つために必要なのは、すでに勝ち取ったものを忘れることだ。勝ち取ったものはすでに過去でしかない

バルセロナでの敗戦後
「私の人生で最大の敗戦なのは確かだ。5対0で負けたことなどなかった。このような負け方をしたときは絶対に泣いてはいけない。次の試合に向けて、練習や改善の意欲を持ち、ここを去るべきだ」

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「私の夢は10年前から変わらない。10年後も変わらないだろう。監督でありたいという夢だ」

”俺たちは偉大だ”、良い監督は選手にそう信じさせることができる

「9歳か10歳のクリスマスの日、家族で食事をしていると電話が鳴った。父の監督解任を告げる電話だった。私はサッカーの世界がどういうものかを知った」

インテル時代の記者会見
「君は自分が世界一のジャーナリストだと思いますか?」

- そう思いません。

「そうなのか?じゃあ君とは仕事ができないな(冗談)。これは私の人生哲学だ。この競争の激しい世界で生きるなら、自分は誰にも負けないと信じるべきだ。どんな強大な相手でも怖がってはいけない。リスクを恐れてはいけない。私が建築家なら、自分の作ったものがどんなひどい評価を受けても、信じられないような傑作を作ったと自分で思うだろう。これが競争世界で生きるプロフェッショナルの持つべき哲学だ

「私は名誉会長のように偉くはない。一人の監督にすぎない。だが、チームのことを決めるのは監督、つまり私だけだ」

国王杯決勝前のロッカールームで
電気より、蒸気より、原子力より強い動力がある。”意志”の力だ(アインシュタインの言葉を引用して)」

「大事なことは自分らしくあることだ。誰かの真似をする必要はない。なぜなら、他人のすべてを知ることはできないから。だから、誰かを真似してもその人自身にはなれない。自分のやってきたこと、性格、アイデアをもとに進んでいかなければならない。私を超えたいならば、若いコーチたちは自分自身が何をしたいのか知らなければならない。自分のスタイルや方向性を決めなければならない。そして、恐れることなく、自分自身を信じて突き進んでいく」

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2011年6月10日 (金)

ロッキー2 名言

1作目でアポロに判定負けするも、最終ラウンドまで持ちこたえ、自分がゴロツキ出ないことを証明したロッキー。戦いが終わり救急車で同じ病院に搬送されるロッキーとアポロ。

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<退院時、全身ギブスの男にサインを頼まれる>

退院しエイドリアンと結婚したロッキー。CMの仕事も入りゴロツキからスターにのし上がったロッキーは、エイドリアンが止めても、車や服や家などを深く考えもせずどんどん買い込む。

「(番地の)数字を足すと9になる縁起がいい。(床が)堅いのはいいことだ」

ビースト・アフター・シェイブのCMに駆り出されたロッキーだが、かみかみでセリフもろくに読めず。スタッフともめて結局CMの話はボツに。

「俺のしゃべりにはパンチがない。のんびりした性格だから。もともと間延びしたしゃべり方なんだ」

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<欲しい一品>

職安に行って仕事を探すが、肉体労働を進められるロッキー。

- 犯罪歴はありますか?
「大したものはない」

- 肉体労働をしてみませんか?
「肉体労働に恨みはないが、あんたのように座って仕事をしたいんだ。」

- ボクシングは?あなたは強いんでしょ?
「一晩に500発も打たれてみろ。やる気もうせる」

結局ポーリーがいた、肉サンドバックトレーニングの肉工場で週単位の契約で働くことに。しかし、人員整理のためすぐに解雇。金に困っているとも素直に言えず、ポーリーに車を買ってもらうことに。

「もういらないんだ。目のせいで右折に失敗する。右側をぶつけるんだ」

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<車を買ったとき>

エイドリアンやミッキーに失明の危険があると止められながらも、ゴロツキに逆戻りしそうなロッキーはボクシングに復帰しようとする。

「俺はタレントでも精肉工場の作業員でもない。ボクサーだ。お前が女であるように、俺にはこの道しかない。男として生きる道だ」

ミッキー
「目が見えなくなってもいいのか?ボクシング人生はもう終わりだ。右目はもう使い物にならない。根性はあっても道具が壊れた」

ロッキー
「やっと一人前になったのにあきらめろっていうのか?壊れてるのはあんただ!」

ロッキーと戦って汚名返上したいアポロは新聞やテレビでロッキーを挑発。これを見たミッキーも怒り、とうとう再戦を決意する。

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<ロッキー「追いかけるより食ったほうがいい」>

右目を守るためにサウスポーから構えを変えるロッキー。右手を縛り付けて、左のジャブ500発。スピードアップのためのニワトリ捕獲トレーニングなど。厳しいトレーニングをしようとするが、ごねるエイドリアンの反対でなかなかトレーニングに集中できないロッキー。

ミッキー
「できないだと?できないことなどなにもない!右利きに変身したら歴史を変えられる!」

「45分間戦うためには、4万5千分の練習が必要だ。1日10時間で10週間の練習だ・・・お前は抜け殻だ。街のゴロツキと変わらない」

身が入らないロッキーに対して怒るミッキー。しかし、過労と出産のためエイドリアンが病院に運ばれ昏睡状態に。数日後、ようやく意識を取り戻したエイドリアン。ロッキーは戦うことをあきらめてもいいと伝えるが、

エイドリアン
「一つだけお願いがあるの。・・・ Win. Win.」

これまでごねていたエイドリアンから励ましの声。ここからトレーニングシーンが始まる。トレーニングのBGMにはもってこい。ミッキーの掛け声がイタリアの種馬を盛り上げる。

「Get that olive oil out of you!」
(お前の体からオリーブオイルを絞り出せ!)

      テンションを上げるなら、
     トレーニングシーン2連発
          ↓↓↓↓



一作目ではランニング中に市場の人がリンゴらしきものをロッキーに投げ渡すくらいで、フィラデルフィア博物館の前まで一人で走ったけど、2作目では電車に乗っている人や市場で大勢の人に声をかけられるようになったロッキー。よーく見ると、1作目同様にリンゴが投げ込まれているが、ロッキーはキャッチし損ねている。途中、子供たちの群れを巻き込み、ラストスパートでは子供たちをぶっちぎるロッキー。最後は階段(ロッキーステップ)を上り、フィラデルフィア博物館前でロッキーコール、ガッツポーズで決める。一度は訪れてみたい。

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<ラストスパートで子供たちをぶっちぎり>

試合当日、アポロ陣営はトレーナーのデュークがアポロのメンタルを盛り上げる。

デューク
「稲妻だ!ハリケーンだ!お前が勝つ!お前が勝つ!」

カーマイン神父にお祈りしてもらい、遅刻気味で試合会場に現れたロッキー。アポロとは対照的に、祈りを捧げながら静かに待つ。

入場後のアポロの紹介
「文明社会では知らない人はいない、真の破壊王、無敗のヘビー級チャンピオン、唯一無二」

ミッキー
「あいつも人間だ。あいつを倒せる。なぜならお前は戦車だからだ。お前は素早くて、200ポンドあるイタリア製戦車だ。あいつをひきつぶせ!」

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内容的に押されまくりポイントをリードされるロッキー。14ラウンドが終了し、アポロ陣営はKOを狙わずそのまま逃げ切ろうとする。逆に、ロッキー陣営は封印していたサウスポーに切り替え最後の賭けに。

ロッキー
「止めるな。俺の命だ。」

セコンドの指示を聞かず、逃げずに打ち合うアポロ。そして、2人とも倒れこむ。2人とも立ち上がろうとするが、カウント9でアポロは崩れ落ち、ロッキーは立ち上がり新チャンピオンに。

アポロ
「良くやった。がんばれよ」

ロッキー
「まず戦ってくれたアポロに礼を言いたい。トレーニングしてくれたミッキーもありがとう」

そして最後は
「Yo Adrian, I did it!」

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2011年6月 3日 (金)

ロッキー 名言

1976年の作品。アカデミー賞の作品賞、監督賞、編集賞を受賞。モハメド・アリとチャップ・ウェプナーの試合からインスピレーションを受け、スタローンが3日で脚本を作り上げたらしい。

ボクシングだけでは生計を立てられず、借金の取り立て人の仕事もしているロッキー・バルボア。本当は心優しい男だが、変えることもできない落ちぶれた生活の中で、常に世の中に不満を抱えている心優しいゴロツキ。

映画はスパイダーとの試合風景からスタート。反則(バッティング)をくらってプッツンした後にスパイダーをKO。勝者のギャラは65ドル。経費と税金を引いて、手取りは40ドル55セント。ちなみに、スパイダーはロッキー6作目でロッキーの経営するレストランで働いている。

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<試合後の控室、スパイダーと相部屋>

家に戻ると、ペットのカフとリンク(2匹の亀)に話しかけながら餌をあげる心優しいゴロツキ。金魚の名前は、モビー・ディック。小説・映画「白鯨」に登場する凶暴な白いマッコウクジラの名前”モビー・ディック”を金魚につけているロッキー。後半に登場するバッカスは、スタローンが実際に飼っていたペットの犬。

ジムに行ってみれば、6年も使っていたロッカーを勝手に新人に明け渡され、トレーナーのミッキーに訳を聞きに行くと、逆に怒られるロッキー。

「お前はトマトだ。俺はここで商売をしてるが、ここはスープを作るキッチンじゃない!」

才能があるのに真面目にボクシングに取り組まず、借金取り立て人になったロッキーにうんざりしているミッキー。ちなみに、ロッキーはこのロッカーで6年間に20ドルも盗まれたらしい。

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<同じイタリア系の金貸しガッツォさん>

本当は心優しいロッキー。借金を返さないやつがいたら指をへし折れと言われても見逃してあげて、ボスのガッツォさんに怒られる。街で飲酒・喫煙をする不良少女にも説教をするロッキー。

ロッキー
「昔はそんな口をきく女は一人しかいなかったぞ。たった一人だ。12歳でも悪いことは悪い。そういう女にはなるな」

マリー
「ヘイ、ロッキー。この馬鹿やろう!」

別れ際に捨て台詞をはくマリー。ちなみに、マリーもロッキー6作目に大人になって出てくる。

一方、ケガをした対戦相手の代理を探しているチャンピオンのアポロ・クリードとポロモーターのジャーケンス。ランキング上位はみんな無理っぽいということで、1月1日に全く無名の選手にチャンスを与えるというチャリティーマッチを思いつく。選手名鑑をめくりながら、

「Italian stallion(イタリアの種馬)、ロッキー・バルボア。”イタリアの種馬”なんて名前がいい」

ちなみに、ロッキーは8年前に飯を食いながらこのニックネームを考えついたらしい。

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<プロモーターのジャーケンス>

試合のことがテレビでも発表され、世間や周りのみんなもロッキーに絶対勝ち目はないと思いつつ、エイドリアンはロッキーを応援する。

「アインシュタインは落第したし、ベートーベンは耳が聞こえなかったし、ヘレンケラーは目が見えなかった。チャンスはあるわよ」

ジムのトレーナー・ミッキーは、この大一番を手伝おうとロッキーのアパートを訪れるが、逆に怒るロッキー。

「10年前に助けてほしかった。今さらなんだよ、10年もコケにしてきたくせに!みんな俺にたかるつもりかよ!これは自分で決めた試合だ!一人でやるぜ!」

どん底の時はまったく相手にしてくれないのに、ちょっと運が向いてくると群がってくる調子の良いやつらにうんざりするロッキー。一度はミッキーを追い返すも、家を出てミッキーを追いかける心優しいロッキー。会話は聞こえず、電車の音の中でロッキーとミッキーが仲直りする引きのシーンがいい。

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翌日は4時起床。生卵5つをグラスで一気飲みしランニングに出かけるロッキーだが、長い間真面目に練習をしていなかったせいか、フィラデルフィア美術館に着いた時には横っ腹を抱えながらもういっぱいいっぱい。

エイドリアンの兄貴ポーリーが働く精肉工場ではポーリーと口論に。吊るしてある肉に怒りをぶつけ殴りまくるロッキー。後に、ロッキーのオリジナルトレーニングとなり、テレビ局のインタビューでも紹介される。

ポーリー
「肉が痛む」

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<肉のサンドバックトレーニング>

ミッキー
「相手をたたきのめせ!稲妻を食い、雷を握りつぶせ!恐ろしい男になれ!」

ミッキーとのトレーニングや肉のサンドバッグで体もでき上がり、最後はフィラデルフィア美術館までのランニングも達成していつものガッツポーズを決めるロッキー。試合も前日に迫る。

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<フィラデルフィア博物館前、行ってみたい>

      テンションを上げたかったら
           ↓↓↓↓
     →
→ トレーニング動画 ←←

大一番を控え、弱気になるロッキーだが、最後は覚悟を決める。

「俺は以前はくずみたいな男だった。でも、そんなことはいいや。試合に負けたっていい。脳天をかち割られてもいい。最後までやるだけだ。相手は世界一だ。最後のゴングが鳴ってもまだ立っていられたら、俺がゴロツキじゃないことを生まれて初めて証明できる」

ロッキーのこれまでの戦績は、44勝うち38KO、20敗。一方のアポロは、46戦全勝。ニックネームは破壊の帝王。ちなみに、アポロの入場時に使われている曲は、マンチェスター・ユナイテッドのホームでの試合でハーフタイムにスタジアムで流されていて、映画の最初に流れているロッキーのテーマのファンファーレバージョンは、ホームの試合前にスタジアムで流されている。

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<テンションを上げるなら、サントラCD>

ロッキーを3ラウンドでKOすると言っていたアポロだが、最初のダウンはまさかのアポロ。アポロのダウンはこれが初めて。しかし、その後は一方的な展開となり、ぼこぼこにされてもダウン寸前で踏ん張るロッキー。

Rocky

14ラウンドでとうとうダウンのロッキー。

ミッキー
「Down, down, stay dawn!(起きるな)」

セコンドのミッキーもこれ以上ロッキーを立ち上がらせようとせず、勝利を確信したアポロだが、再び立ち上がってポーズをとるロッキー。呆然とするアポロの表情がいい。14ラウンドが終了。

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ロッキー
「見えないからまぶたを切ってくれ。頼む、やってくれ」

アポロ
「止めるな、最後までやる!」

ロッキー
「止めたら殺すぞ!俺は続ける!」

やる気満々の両者。
二人とも踏ん張り、最終ラウンド終了のゴング。

アポロ
「リターンマッチはやらないぞ」

チャンピオンをぎりぎりまで追いつめ、判定で惜しくも敗れるロッキーだが、結果などお構いなし。会場の中でエイドリアンを見つけ、

「I did it!(やったぞ!)」

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自分自身との誓いを達成し、もうゴロツキではないことを証明することができたロッキー。

つづく・・・

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2011年6月 2日 (木)

チェコ代表ヤン・ライノフ

キリンカップ2011で日本と対戦するチェコ代表に、元チームメイトのヤン・ライノフ(あだ名ライニー)が招集された。現在29歳。

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<プラハのホームスタジアムでのゴール後>

ライニーとはチェコリーグのボヘミアンズ・プラハで2003/04シーズンに一緒にプレーした。俺のデビュー戦でゴールを決めてくれた。当時チームの中でも若かったけどキャプテンを務めることもあった。ブンデスリーガでもプレーし、現在はトルコ1部のアンカラギュチュに所属している。

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俺の左隣にいるのがライニー。もう10年くらい会ってないけど、がんばってくれ。

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2011年6月 1日 (水)

ヨーロッパ育成最前線

下の本にインタビューを載せてもらった。

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ドイツ時代の先生の一人ベルント・シュトゥーバーのインタビューも載っている。これまでドイツU-15などの代表監督を務め、W杯南アフリカ大会ではドイツサッカー協会のためにゲーム分析を行った。現在はドイツサッカー協会指導者育成の責任者。

シュトゥーバー:

「ドイツでは、U-14までにサッカー選手として、コンディショニングと身長の伸びを除いたすべての指導が終わっていなければなりません・・・14歳までは、どんなゲームでもゴールを1つでも多く奪って勝つことを、そして負けた後は反省し、どうすればサッカーに集中できるかを教えなくてはなりません。試合に勝つことは大事なのですが、負けたことを反省するのも重要なのです。ただし、負けた場合に怒る指導者がいるようですが、そこからは何も生まれません」

「選手のクオリティーは、そのまま指導者のクオリティーでもあります。もちろん選手が考えていることもあるでしょうが。実際は指導者のクオリティーに合った選手しか出てこない。つまり、指導者のクオリティーを超える選手は出てこないのです」

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短い文章で伝わりにくいかもしれないけど、日本とドイツの違いについて話し合った。日本と比べて、ドイツのほうがサッカーの社会的な影響力が大きい。だけど、子供たちも指導者も年中サッカーにどっぷりというわけでなく、サッカー以外のことにも時間を割いていて、人間的な幅の広さがサッカーにも活かされていることもあると思う。

ドイツでは学校の部活がほとんどなく、子供たちは学校が終わるとクラブチームの活動に参加する。学校では勉強専門の先生、クラブではサッカー専門のコーチが指導を行う。どちらにも共通することはそこで専門的な人によって子供の教育が行われている。日本でも、サッカーをしっかりと教えることができれば学校の先生でもいいと思うし、人間育成ができればサッカーコーチが指導すればいいと思う。特に、日本の高校年代ではまだまだ高校サッカーの影響力が強いので、質の高い選手が集まり強い高校チームがいくつもある。ドイツと比べてみると、このような高校チームはブンデスリーガ下部組織に当たるわけで、練習内容・組み立てからコンディショニングまでプロ選手でも納得するようなトレーニングが行われるべきで、選手がそこで燃え尽きてしまわず、次のカテゴリーに良い選手をどんどん輩出していくべきだと思う。

子供がサッカーをやりたいと思う(集中してサッカーをしている)時間と指導者が必要だと考える時間は異なる場合が多いと思う。日本ではまだ武道的な考え方が残っているので、たくさんやればうまくなる、厳しくやれば上達するという考え方はあると思うけど、ドイツでは逆にやりすぎることに関してとても厳しい。もちろんがんがんやって戦わなければならない場面はあるけど、それもやらされるのではなく、選手が自分からやろうとするトレーニング内容やモチベーションの持たせ方が重要だと思う。例えば、時間的にいつ終わるかわからないトレーニングだと、選手たちは先を考えて力をセーブしてしまう。考えることは戦術的なことでなく、体力の温存とがんばっているふりをすること。その結果、戦術的なことが解決できずに試合に臨み、試合で負け、コーチに怒られ、厳しいトレーニングが行われ、がんばっているふりをして、疲労がたまり、拘束時間も長くなりストレスもたまり、いつかケガや病気になるという悪循環になるかも。

とにかく、ドイツで学んだことは、選手ができないのは選手のせいではなく、それを指導できないコーチの責任ということ。だからと言って選手が無責任であっていいわけではなく、フィールド内外である程度の自由を与えられる分、その結果に関しても責任を持たなければならない。「自由⇔責任」の関係はドイツでは子供のころから教育の中で取り組まれているし、日本ではまだまだしっかり機能しきっていないように思う。

  良い練習             悪い練習
    ↓                 ↓
能力アップ・楽しい      やってるふり・つまらない
    ↓                 ↓
 課題を解決           課題は未解決
    ↓                 ↓
 結果につながる      結果が出ない・怒られる
    ↓                 ↓
次の課題に取り組む     より長く厳しい練習
    ↓                 ↓
 
  良い流れ             悪い流れ

・モチベーションアップ    ・モチベーションダウン
・考えながら練習する     ・ただ従うだけ
・自立する             ・ロボット化
・人間的幅ができる      ・ケガやストレスが増える

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