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2007年9月14日 (金)

テストマッチ ドイツ対ルーマニア

 9月12日にケルンでドイツとルーマニアのテストマッチが行わた。現在ヨーロッパでは、2008年にスイス・オーストリアで開催されるヨーロッパ選手権の予選が繰りひろげられていて、残り4試合を残しドイツもルーマニアもそれぞれのグループで首位を走っている。どちらのチームにとっても残りの予選や本選に向けてこの試合は大事な一戦となる。

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<スタジアムにある焼きソーセージ屋>

 ドイツが最後にルーマニアに勝ったのは1984年のヨーロッパ選手権の時で(ランスで2-1で勝利)、2004年にブカレストで行われた最新の試合では1対5で負けている。更に、ルーマニアはPiturca(ピトゥルカ)監督の下、ここのところ引き分けも含み14試合負け無しで来ている。これまでのルーマニアの無敗記録は16試合で、ピトゥルカ監督は記録を更新したいと意気込んでいる。

 しかしながら、ドイツ代表はケルンで行われた国際試合で21試合中1度しか負けていない(1935年に1-2でスペインに敗北)。そして、ワールドカップ後に就任したLoew(レーヴ)監督の下、13試合で11勝1敗1分けという結果を残している。引き分けはキプロスとのユーロ予選(1-1)。1敗はデンマークとのテストマッチ(0-1)。

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<国歌斉唱>

 ドイツは怪我のためバラック(チェルシー)やフリンクス(ブレーメン)、レーマン(アーセナル)などの中心選手を欠いたが、レーヴ監督は今後可能性のある若手を積極的に使った。ツートップには、元ケルン(現バイエルン)のポドルスキーと現ケルンのヘルメスが地元でスタメン出場。キーパーにはシュトゥッツガルトからバレンシアへ移籍したヒルデブラントが入った。ちなみに、ポドルスキーの愛称は「ポルディ」。

 ルーマニアは、過去ケルンでプレーし、今はルーマニアリーグ1部のFC Vasluiで選手兼監督を務める39歳のムンテアヌを召集。後半に途中出場すると、ドイツサポーターからも声援が飛んだ。

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<クロスを挙げるシュヴァインシュタイガー>


 ドイツは4-4-2のシステムで、本来サイドでプレーするシュヴァインシュタイガー(バイエルン・ミュンヘン)がヒッツルスペルガー(シュトゥッツガルト)とともに中央でゲームメイクを任された。ちなみに、シュヴァインシュタイガーの愛称は「シュヴァイニー」。

 ルーマニアは4-2-3-1のシステムで、マリカ(シュトゥッツガルト)をワントップに置きムトゥ(フィオレンティーナ)が左サイドにはった。守りを固め、素早いカウンターで攻め込み、前半3分には、フリーキックからディフェンダーのゴイアン(ステアウア・ブカレスト)のゴールで先制した。

 ルーマニアが4-4-2で来ると予想していたドイツは、前半、左に張ったムトゥに対応しきれず、カウンターで何度か危ない場面を作られた。また、パスミスも多く、フォワードまでボールがなかなか回らなかった。前半終了間際には、シュヴァインシュタイガーのセンタリングをシュナイダー(レバークーゼン)が頭であわせ、1-1の同点でなんとか前半を折り返した。

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<ゴールを決めたポドルスキー(左)とオドンコア(右)>

 ルーマニアは、前半の途中で肩を痛めたキヴー(インテル)を欠くことになった。ドイツは後半からA.フリードリヒ(ヘルタ・ベルリン)を投入すると安定し始め、途中交代で入ったオドンコア(セビージャ)とポドルスキーの追加点により3-1と逆転。ルーマニアの無敗記録を14でストップした。

― この試合のベストプレーヤーに選ばれたポドルスキー

「地元ケルンでゴールを決めることができてうれしいです。経歴のない若い選手が多くても、チームワークとコンビネーションでいいサッカーができるということを示すことができたと思います。」

― 逆転ゴールを決めたオドンコア

「先日のイングランド戦では最悪のパフォーマンスだったので、今回挽回しようと練習に取り組んできました。ゴールできてうれしいし、このゴールで調子を取り戻せたらいいと思います。」

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<GKのヒルデブラント(12)とA.フリードリヒ(3)>

― 試合後の記者会見にて、ルーマニアのピトゥルカ監督

「個人的なミスで後半2失点してしまったが、ユーロ予選のオランダ戦に向けていいテストができたと思う。」

― 試合後の記者会見にて、ドイツのレーヴ監督

「今、世界のトップレベルでは、ボールを奪ってから縦に早く攻撃を仕掛けるサッカーが行われている。ルーマニアはそのサッカーをし、非常に洗練されていた。後半で修正するべき点を修正し、最終的にはルーマニアを攻略できたのでたいへん満足している。
ドイツもイタリアやフランスなどのように常に若手が育ってこなければならない。そのためにも5年10年先を見ながら若手にチャンスを与えていくつもりだ。若い選手には勝者のメンタリティーを植えつけるようにしている。
チームでは選手同士やコーチ陣とのコミュニケーションを非常に大切にしている。時には批判的な内容も積極的に改善しようとしている。そのためにも新しい選手がうまくチームに溶け込めるような環境を作るように選手もコーチ陣も努力している。」 

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<ルーマニア人のコリーナ>

― ルーマニアを応援していた友達のコリーナ

「ムトゥががんばってて、先制したときは大喜びしたけど、周りにドイツ人がいたから少しおとなしくしたよ。ムンテアヌは久しぶりに見たけど、昔のようじゃなかった。しかも、キヴーが怪我したし。」

 今年5月に行われたデンマークとのテストマッチでは、多くの新人選手を使い2軍扱いされたあげくホームで0-1で負けてしまったドイツだが、今回はテストをしつつも良い結果を残した。62,07%のドイツ人が、「2008年のヨーロッパ選手権ではドイツが優勝する」(Kicker誌)と予想しており、レーヴ監督と代表への期待が高まっている。

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