« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月の8件の記事

2007年4月29日 (日)

フィジカルの低下 - MainzⅡ戦

  Egc_8   VS    Mainz2_104x104
Wirges(ヴィルゲス)       Mainz(マインツ)Ⅱ

 ここ最近引き分けが多いヴィルゲス。そろそろ勝ち星が欲しいところだが、今回の相手はリーグ2位のマインツ2軍。ドイツにはサテライトリーグがなく、ブンデスリーガに所属するチームの2軍が3部(レギオナルリーガ)や4部リーグ(オーバーリーガ)に属している。ブンデスリーガ(1部2部)には1つの組織から1チームしか登録できないので、2軍がレギオナルリーガで優勝してもブンデスリーガ2部にあがることはできない。最高でもバイエルン・ミュンヘンなどのように、1軍がブンデスリーガ1部で2軍がレギオナルリーガという形になる。マインツの1軍は現在ブンデスリーガ1部で降格圏内だが、残り3試合で残留できる可能性はまだ残されている。ちなみに、最下位のメンヒェングラートバッハは残りを3試合をすべて勝たなければならないが、15位のフランクフルトが1引き分けでもすれば降格が決定する。また、ブンデスリーガ2部では首位のカールスルーエが残り3試合を残して1部昇格を決めた。

 前半戦でマインツ2軍と戦った時は、決定的なチャンスをいくつか作りながらも残り15分で3失点し1-4で負けた。しかも、俺はヘディングの競り合いで歯を折った。
 今回、ヴィルゲスは怪我人が多く、センターフォワードのトーマス・エシュの代わりに、センターバックのスタリーが先発で出場することになった。ヴィルゲスはほとんど決定的なチャンスを作れず、前半終了間際に右サイドをえぐられきれいに決められた。
 後半、何度か危ない場面を作られたものの失点には至らなかった。終盤はヴィルゲスがコーナーキックやフリーキックでマインツのゴールを脅かしたものの得点には結びつかず。そのまま1-0で試合は終了し、マインツは残り5試合に優勝への望みを残した。

 点差は前回よりついていないが、内容的には前回よりも悪いものだった。その原因として、フィジカルの差が挙げられると思う。マインツの選手たちは前回と同じかそれ以上のコンディションだったが、ヴィルゲスの選手たちは明らかに前半戦よりもフィジカル(特にパワー、スピード)が落ちていた。前半戦に戦った時はシーズン前のトレーニングで蓄えたものがあり、まだ1対1などの局面でも通用していたけど、今回は1対1の局面でバランスを崩し、ボールを簡単に奪われるシーンが目立った。シーズン前に作った体を維持していくためには、1週間に1回はウエイトトレーニングなどで筋力を維持しなければならない。マインツの選手たちはきっちりトレーニングされていて、後半戦に入っても他のチームと比べてフィジカル的な強さを感じた。

 他のチームにもいえることだけど、リーグ終盤の疲れからヴィルゲスにも怪我人が多い。更に、週の中日にカップ戦や練習試合が連続して入ったこともあり、フィジカルトレーニングの時間をチームで取ることができなかった。シーズン終盤に入り、自分でも明らかにフィジカルが落ちているのを感じる。特に、体幹や上半身、ハムストリングの筋力が落ち、スピードやジャンプ、ボディーバランス、パフォーマンスの安定性に影響が出ていると思う。こういった自分の持ち味を生かすために、週に1回はウエイトトレーニングを入れるようにしているけど、ここのところ疲労回復を優先してウエイトトレーニングに時間をあまり割なかった。自分の持ち味が発揮できないとメンタル的にも影響が出てしまう。あと5試合で最善を尽くして、怪我をしないように今シーズンを乗り切れるようにする。危ぶめば道はなし。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月23日 (月)

ピーマンを食え - Mechtersheim戦

 先日のラインラントカップ戦準決勝、Wirges(ヴィルゲス)はOberwinter(オーバーヴィンター)との延長戦の末、3-2で敗れた。これまで、チームとしても個人的にもこのカップ戦の優勝を目標の一つに戦ってきたので、この敗戦は精神的にもダメージが大きい。ミーティングでは、「過ぎたことは仕方がないから残りのリーグ戦に1試合1試合集中する」ということで話がまとまった。

 リーグ戦は6月の頭まで続くけど、正直、この敗北で緊張の糸が少し緩んでしまったと思う。残り7試合あるが、気持ちを切り替えて、新しく設定した「リーグ5位」の目標に向かって一試合一試合戦っていくしかない。現在、ヴィルゲスは18チーム中8位。今節はアウェイで、Mechtersheim(メヒタースハイム)との対戦。

 最近は前半の入り方が悪く、後半にがんばってもその分を穴埋めしきれなかった。後半に追い込まれてから巻き返し始めるというパターンだったけど、前半から自分たちのサッカーができればもっと楽に試合を進めることができると思う。そう思っていたけど、この試合も前半からあまりうまくかみ合わなかった。敵にはミドルシュートを1本しか打たれなかったけど、そのシュートがきれいにゴール左隅に入ってしまった。ここ数試合、どうもチームの連携がしっくりこない。

Mechzeit_2
<キーパーのスヴェン(左)とネナド(右)>

 後半に入るといつもどおりボールが落ち着きヴィルゲスがゲームを支配したが、相手のファールから試合が荒れまくった。俺のマッチアップした選手はいいやつだったが、悪い意味で相性がよく、ヘディングの競り合いで3回も頭がぶつかった。1回目は目の下にヘディングを喰らい、腫れて青くなった。2回目の時は、また歯が折れたかと思ったら、口の中に芝生が入っていただけだった。このときは相手がダウンして治療された。3回目も痛かったけど、「またかよ」という感じでお互い笑っていた。更にこの選手は、ヴィルゲスのキャプテンのチジーとも頭をぶつけていた。これでチジーは負傷交代した。

 ヴィルゲスは攻め続けたけど、なかなか点が取れない。ロスタイムのコーナーキックには、キーパーのスヴェンも自陣のゴールをあけてあがってきた。そして、このコーナーキックのボールをスヴェンがヘディングで後ろへそらし、途中交代で入ったネナドがロスタイム5分で同点ゴールを叩き込んだ。ネナドはここのところ途中交代ながら結果を残しているが、来シーズンはボンのチームへ移籍することが決まっている。

 ここ数日ドイツは急に暑くなり、1試合もすれば日焼けして顔が痛い。水分補給対策として、朝食ではピーマンを丸々一つ食べた。ピーマンはすぐに消化されず、トマトなどよりも長い時間体内に固形のまま残るので、朝食べたピーマンの水分は午後に行われる試合中にじわじわと体内に吸収されるらしい。トマトやピーマンは水分を多く含み、炭水化物の吸収に必要なカリウムも多く含んでいる。そして、きのこ類やゴーダチーズ、エダマーチーズ、ナッツ類などには、炭水化物の吸収を促進するクロムという栄養素が多いらしい。試合前の昼食には、消化しにくい肉類やサラダを避けて、スパゲッティにマッシュルームなどを入れたトマトソースをかけて食べれば、エネルギーとなる炭水化物をばっちりとることができる。ただし、自分の能力が急に上がるわけでもないので、普段からのトレーニングと体調管理を怠っていたら何の意味もない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月20日 (金)

アッツィの勇姿 - カップ戦準決勝

  Egc_7 VS     Oberwinter
Wirges(ヴィルゲス)     Oberwinter(オーバーヴィンター)

 Rheinland(ラインラント)州のカップ戦もいよいよ準決勝までやってきた。「この試合が今の時点ではもっとも大事な試合。週末に控えているリーグ戦は忘れろ。」と監督のハンズィが言うように、どうしても勝って決勝に進出したい。前日にはEngers(エンガース)とTrier(トリアー)のもう一つの準決勝が行われ、3-1で勝利したトリアーが6月に行われる決勝に駒を進めた。

 今回の相手は5部リーグのOberwinter(オーバーヴィンター)。会場はオーバーヴィンターになり、非常にやりにくい人工芝の上での試合となった。オーバーヴィンターは5部で5位くらいに位置し、リーグでは最多得点の攻撃力を誇るらしい。準々決勝では、5部で首位のRossbach(ロスバッハ)に3-0で勝利している。決して侮れない。試合の前日の練習ではエースのトーマス・エシュが負傷。軽い怪我で、試合には元気に現れると思っていたが、最終的には出場を断念。これが試合にどう響くか。

 ヴィルゲスは前線からボールを奪いに行き、とにかく点を取りに行った。「これから戦いにいく。怪我が怖いやつは試合に出るな。」と試合直前に監督のハンズィが言っていたが、ホームのオーバーヴィンターも決勝の舞台に向けて相当気合いが入っていた。ボール支配率は明らかにヴィルゲスが上だったが、完璧には崩しきれずそこまでの決定的なチャンスはなかった。逆に、オーバーヴィンターはヘディングの強い選手とテクニックとスピードのある選手のフォワードのコンビでカウンターを狙ってきた。

 前半の中盤、ヴィルゲスのコーナーキックのチャンス。しかし、オーバーヴィンターのディフェンダーがクリアーしたボールからカウンターが始まり、大きなパス2本でヴィルゲスのゴール前までボールを運ばれる。センターバックが体を寄せきれず、キーパーが少し前に出てきたところをループ気味でシュートを打たれ、先制点を決められた。リーグ戦でもこんなことは一回もなかったが、ヴィルゲスは油断からか攻守の切り替えが遅れ、オーバーヴィンターは見事にチャンスを生かした。

 前節のリーグ戦の前半もそうだったが、この試合も同じようにチームの力が出し切れていなかった。この試合に向けての改善すべき点をきつく言われて気持ちを入れ替えたつもりだったが、攻撃があまりにも静的で、何人かの選手は審判に抗議をして守備への切り替えを怠っていた。監督のハンズィはもちろん激怒し、もっともっと力を出すようチームへ要求した。

 後半は気持ちを入れ替え、攻撃が流動的になり、前半よりも決定的なチャンスを作ることができた。が、不可解なオフサイドの判定から、ゴール前にこぼれたボールを押し込まれ、まさかの2点ビハインド。チームはがっくりくるところだったが、キックオフ早々ジミーが打ったミドルシュートのこぼれ球をネナドが押し込み、再び1点差に追い上げる。勢いは明らかにヴィルゲスにあり、オーバーヴィンターはいつ追いつかれてもおかしくない状態に追い込まれた。試合終了も近づいてきた頃、ヴィルゲスはペナルティーエリア付近で直接フリーキックのチャンス。このチャンスにキッカーは怪我から復帰したアッツィ。壁を越えたボールはきれいな弧を描いてゴールの左隅へ。延長への望みをつないだアッツィは、ゴールを決めたあと、興奮のあまり自陣のゴール付近まで全力疾走していった。かなり体力を消耗したと思う。

 それから流れはヴィルゲスに傾き、延長前半で追加点を奪えそうなチャンスが何度かあった。しかし、これをものにできず延長後半へ突入。そして、オーバーヴィンターにサイドからフリーキックのチャンス。ヘディングの競り合いがこぼれ、キーパーのスヴェンが反応したが、誰かがボールに触りコースが変わる。ボールはそのままゴールラインを割るところだったが、ちょうど敵のフォワードが立っていてこれをゴールに押し込んだ。誰が触ったかも覚えていないが、とにかくパワープレーからゴールを決められてしまった。その後、ヴィルゲスもパワープレーで最後の反撃を試みたが、ゴールならず。3-2で準決勝敗退が決定した。

 コーチのエマが言うように、後半は自分たちの力を出し切ったと思う。延長の失点にしてもありえることだからしょうがない。それよりも、前半の入り方。あの45分間が後々に響いた。フリーキックを決めたアッツィは今年で34歳。現役生活も残り少ない。前半から声を張り上げてがんばっていた。「今回が優勝できる最後のチャンスだと思ったから、絶対に勝ちたかった。」と試合後に言っていた。そういえば、冬の室内サッカーの大会でも決勝で負けたとき一番悔しがっていたのはアッツィだった。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月15日 (日)

気の緩み - Bad Kreuznach戦

 上位との3連戦を1勝1敗1引き分けで終え、今節はホームでBad Kreuznach(バート・クロイツナーハ)を迎えることになった。前半戦にアウェイで対戦した時は、当時最下位だったクロイツナーハに終了間際に決勝ゴールを決められ1-0で負けてしまった。ミスが多く、自滅した試合だった。順位を上げるためにもこの試合は絶対に勝っておきたいところ。ここ数日で急に気温が上がり30度を超える夏のような天気だったが、これが試合にどう影響するか。試合前から、時間があれば水分を積極的に取るように言われていた。

 前回のリーグ戦は監督のハンズィが不在だったためキーパーコーチのエマが指揮を執ったが、今回はエマが不在でハンズィの指揮に再び戻った。スタメンは前回と同じで、風邪で欠場していたキャプテンのチジーは今回も途中からの出場となった。

Kreuznach
<キーパーのスヴェンとタックルするアルヤン>

 前半、前からボールを奪いに行きガンガン攻めるはずが、暑さのせいか、中盤とフォワードの動きが全くなくロングボールに頼る展開になってしまった。グランドの状態が悪くショートパスが危険だったとはいえ、「ロングボールだけで勝てる」というおごり高ぶった考えがチームにはあったと思う。確かに惜しいチャンスはいくつかあったがゴールにはならず、逆に前半終了間際、ディフェンダーのミスから先制点を決められてしまった。ハーフタイム、2分ほど無言の監督ハンズィだったが、もちろんそのあと怒りは爆発した。

 後半はロングボール禁止令が出され、とにかく自分たちのサッカーをするように心がけた。キャプテンのチジーが投入され、チームは中盤でボールを回せるようになった。攻撃に厚みができ、後半とは比べ物にならないほどいいペースで攻めることができた。はじめからこうすればよかったが、気持ち次第でチームが良くも悪くも変わることはよくある。ただ、この試合ではハーフタイムを使ってうまく切り替えられたのでまだよかった。

 押せ押せムードになったWirges(ヴィルゲス)は、その後PKのチャンスをトーマス・エシュが決めて同点。更に、トーマス・エシュが左足でもう1点決め逆転に成功。追加点を取るチャンスもあったが、このまま守りきって勝てるとみんな思っていたと思う。そんなところで、相手チームがロングボールを放り込んできた。センターバックと右サイドバックの間の競り合いでこぼれたボールは敵のフォワードがダイレクトでシュート。キーパーのスヴェンも反応できず、終了2分前に同点に追いつかれ、試合はそのまま終了した。

 右サイドバックは本職ではなかったにしろ、終了間際に選手全員の気持ちが緩んでいた。一般的に、サッカーの試合では終了間際に点の入る確立が高くなると統計が出ているのでしょうがないかもしれない。こういうこともある。それよりも、相手をなめた前半の戦い方が問題。来週には州のカップ戦の準決勝が待っている。今日の前半と同じような戦いをしたら確実に喰われてしまう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月13日 (金)

意外な出会い - U18ルワンダ代表戦

 Egc_6      Rwanda
Wirges(ヴィルゲス) VS  U18ルワンダ代表

 今、U18ルワンダ代表がドイツのKoblenz(コブレンツ)で合宿をしている。来年のU19アフリカ選手権や再来年のワールドユース出場を目標に、約1ヶ月前にドイツ人の新監督の下でチームが結成された。場所も近いこともあり、ドイツ滞在中の対戦相手として急遽ヴィルゲスが選ばれた。

 ヴィルゲスはこの試合の前の週にリーグ戦をこなしており、更に次の週にはカップ戦とリーグ戦が控えている。スタメンの選手は過密スケジュールになってしまうので、ここのところ試合に出ていない選手がこの試合に出場することになった。それだけでは選手が足りないので、2軍とAユースからも何人かが出場した。ということで、自分たちは別メニューで練習することになった。
 と思って練習場に行ってみると、フィジカルコーチのロンギィが「遅いぞ。早く準備しろ。」と言う。「いや、俺は普通に練習だろ?」と言うと、どうやら出場予定だった選手が2人怪我でリタイヤしたらしい。週末の試合に備えて調整しようと思い、練習用のスパイクしか持ってきていなかったが、「左サイドバックをできるやつがいないから、残念だけど全部出てもらう。」と監督のハンズィに言われ急いで支度した。

 アップしている時に監督のハンズィにまた呼ばれ、「今度は何だよ」と思って行ってみると、ルワンダの監督が日本語で話しかけてきた。なんか見覚えがあると思ったら、一昨年の冬に、あるスポーツ雑誌に特集されていた「日本サッカーに関わりのある3人のドイツ人コーチ」のうちの1人だった。3人のうち1人は去年の1月に講演を聞きにいった日本サッカーの父クラマー氏で、もう1人は自分がドイツでプレーをしていたReimsbach(ライムズバッハ)の監督ウド(本名ウド・ヘルツァー)だったので、彼のこともなんとなく覚えていた。この監督はMichael Weiss(ミヒャエル・ヴァイス)というドイツ人で、日本では大久保のいた頃の国見高校や松井やパク・チソンのいた頃の京都パープルサンガでコーチをしていた。ミヒャエルはウドのこともよく知っており、意外なところでまたつながった。サッカーの世界は広いようで狭い。

 試合はというと、ヴィルゲスは3チームの混合チームでお互いに名前もわからない状態だったので、チームとして全く機能しなかった。選手の能力的にもチーム内でいくらか差があった。前後半ともにディフェンスの個人的なミスで1失点し、1点は豪快なミドルシュートを決められたものの、結局0-3で完敗した。一番驚いたのはゴールを決めた後にやっていたパフォーマンスだった。うまく表現できないが、4,5人の選手が体のばねを使って地面をくねくね這っていた。

 ルワンダの選手たちは新しい監督の下で訓練されており、また監督にアピールするためにモチベーションは高かった。チームとしていいサッカーをしてきたが、必ずしも勝てない相手ではなかった。ただ、U18のレベルで考えるとかなりのポテンシャルを感じる。ルワンダのA代表はFIFAランキング100位以下でシンガポールなどと同じくらいのレベルだが、このU18のチームはこれからもっともっと伸びてくるかもしれない。先日、デュッセルドルフの国際大会でカメルーンのU19を見てきたが、そのチームよりもテクニック、戦術に関しては上だった。

 試合の次の日、ミヒャエルに会うためにルワンダの合宿先に行ってみた。彼は受け持ったばかりのチームにすごく手ごたえを感じていて、先に控えるアフリカ選手権も楽しみにしている。それだけに、この日のヴィルゲス戦はたいへん残念だったようだ。むしろ、怒っていた。多分、ヴィルゲスとはもう試合をしてくれないと思う。「前半だけでもフルメンバーできてほしかった。」と言うように、せっかくドイツまでやってきたチームにもっと真剣に闘うべきだった。ルワンダはもうしばらくコブレンツで合宿をやる予定。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月11日 (水)

U19チャンピオンズトロフィー in デュッセルドルフ

 Duesseldorf(デュッセルドルフ)では毎年イースターの時期にサッカーのU19国際トーナメントが開かれている。45回目を迎えるこの大会に、今年も世界各地から19歳以下のトップクラスのチームが参加した。大会には毎年日本高校選抜(3月で高校を卒業する選手も含む)も招待されており、今年はそのほかにも、オランダのPSVアイントホーフェン、イタリアのユベントス、カメルーンU19が海外から参加した。ドイツ国内からはバイエルン・ミュンヘン、ハンブルガーSV、ブレーメン、レバークーゼンといった強豪が顔をそろえ、地元デュッセルドルフからも、ドイツ3部リーグに所属するFortuna Duesseldorf(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)や B.V.デュッセルドルフが参加し、合計10チームで優勝が争われた。豪華な顔ぶれが集まるこの大会には、スカウトの眼も光っている。

Dusturnier2007_002
<日本高校選抜>

 
まず、参加10チームは5チームずつ2グループに振り分けられた。それぞれのグループが総当りで試合を行い、最終的に各グループの1,2位だけが準決勝に進むことができる。

グループ1:
日本高校選抜、PSVアイントホーフェン(オランダ)、ハンブルガーSV、ブレーメン、フォルトルナ・デュッセルドルフ

グループ2:
カメルーンU19、ユベントス(イタリア)、バイエルン・ミュンヘン、レバークーゼン、B.V.デュッセルドルフ

Dusturnier2007_008
<日本高校選抜(青)対ハンブルガーSV(白)>

 
大会は4日間にわたって行われ、2日目のグループリーグの試合を観にいった。初日の試合は観ていないが、日本高校選抜は地元のデュッセルドルフと対戦し0-1で負けたようだった。2日目、日本はハンブルクやアイントホーフェンと対戦し結果的には負けてしまったが、1日目よりも動きはよかったらしく、観ていた時も得点チャンスは十分にあったと思う。このあとブレーメンとも対戦したが、結局、日本高校選抜はグループリーグで1勝もできず終わってしまった。ただ、シーズンを通して戦っているクラブチームと比べると、選抜チームはまとまって準備する時間が少ないのでチームとして戦うのに苦労したと思う。チームでボールを奪いに行くタイミングやスムーズな攻撃がまだチームとして機能していないように思えた。

 それ以外には、日本の選手はフィジカル的にもっとトレーニングが必要だと思った。いいプレーをすると思いきや、プレッシャーの中で簡単なキックミスやトラップミスが他のチームと比べて目立った。また、ボール際で取れそうなところでタックルが出なかったり、寄せが甘かったりした。手足の長さやもさることながら、これから上のレベルに進むには、もっと体幹を中心とした筋力トレーニングで強く安定したプレーが必要になってくると思う。

Dusturnier2007_014
<カメルーンU19(緑)対B.V.デュッセルドルフ(白)>

 地元B.V.デュッセルドルフはファンの応援の下、カメルーンのU19と対戦した。カメルーンには身体能力が跳びぬけている選手はいたが、戦術やテクニックの面ではまだそこまでのレベルではなく、チームとしてもあまりまとまりがなかった。先制点はデュッセルドルフで、後半にカメルーンが同点に追いつき、試合は1-1の引き分けに終わった。カメルーンはその後レバークーゼン、ユベントス、ミュンヘンに3連敗し、この試合の勝ち点1だけでグループリーグを終えた。

Dusturnier2007_018
<日本高校選抜(白)対PSVアイントホーフェン(水色)>

 グループ1からはバイエルン・ミュンヘン、レバークーゼン、グループ2からはアイントホーフェン、ブレーメンがそれぞれ準決勝に進出した。決勝はバイエルン対レバークーゼンになり、グループリーグの対戦では4-1とバイエルンが大勝したものの、決勝ではレバークーゼンが1-0で勝利を収め雪辱を果たした。レバークーゼンは2003年ぶりの優勝となる。

 ワールドカップで惨敗してオシム監督が日本代表の指揮をとってから、日本では「日本人らしいサッカー」という言葉をよく耳にするようになった。今回の試合を観てその必要性を感じた。しかし、それ以前にもっともっと国際レベルで標準となっているサッカーを知らなければいけないとも思った。昔、あるメジャーリーガーが日本のプロ野球でプレーをした時「日本の野球は、野球に似たスポーツだ。」と言っていたらしい。このことは日本のサッカーにも言えることだと思う。
 「1つの国しか知らないということは、1つの国も知らない」と誰かが言っていたが、外のものと比べることをしなければ、自分たちのいいところも悪いところも本当の意味でわからないと思う。文化にしても何にしても、日本であたりまえにやっていることが、海外では違う場合もあるということを自分も体験した。短い間では深くまでわからないかもしれないが、大会に参加できた選手たちは何か感じるものがあったと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 6日 (金)

我慢比べ - Worms戦

 Egc_4            Wormatia_worms
Wirges(ヴィルゲス)  VS  Worms(ヴォルムス)

 前節、アウェイで上位のトリアーに勝ち勢いに乗りたいところだが、今節はトリアーより更に上にいるヴォルムスとの対戦。この試合は3月頭に悪天候で流れた試合の埋め合わせとなる。ヴォルムスは今年4連勝で現在3位、3部リーグ昇格を目指している。ドイツの4部リーグは9つあり、2つある3部リーグにあがれるチームは4部の各リーグから1位のみ。リーグ優勝をするためにも、ヴォルムスとしてはこの試合は絶対に勝たなければいけない。今回、監督のハンズィが不在のため、ヴィルゲスはキーパーコーチのエマが指揮を執った。

 今週は練習もエマが担当し、この試合の戦術にあわせた練習を行った。まず、ディフェンス陣は4バックとディフェンシヴハーフの2人が連携してしっかり守る。ヴォルムスの長身のフォワードにロングボールが入るので、これに対する対処法を練習した。攻撃に関してはここ数試合と同じで、敵陣からどんどんプレッシャーをかけにいった。そして、ボールを奪ったらできる限り早くシュートまで持っていく。ディフェンスラインでボールを奪ったらできるだけ早く敵陣深くへ縦パスを入れていった。

 セットプレーで危うい場面もあったが、練習の成果もあり、ディフェンスに関してはうまくいっていた。攻撃に関しては、コーナーキックやいい位置でフリーキックをもらい、コーナーキックでは惜しい場面もあったが、ゴールすることはできなかった。0-0で前半を終了。ハーフタイム、「ヴィルゲスにとってこの試合は0-0でも十分だ。」とエマ。「攻撃に関しては失うものはないんだから、もっとふてぶてしいプレーをしろ」と指示が出た。

 後半、ヴィルゲスは無理に攻めず、確実に守っていた。逆に、勝たなければいけないヴォルムスは必死に攻めてきた。「ヴォルムスはこれまで似たような展開で試合を進めてきているが、後半の最後でいつも点を取ってきている。」とエマが言うように、後半も時間がたつにつれてヴィルゲスの攻める時間がほとんどなくなってきた。が、ここまできたらあとは我慢比べ。放り込まれるボールに対し、体を張って気合いで跳ね返していくしかない。最後の最後ではヴォルムスのコーナーキックからのヘディングシュートがバーをたたいたが、何とか守りきり0-0で試合は終了した。

 「ここ数年は、守りに入って最後に失点をして勝ち点を逃す試合があったが、この試合ではうまくいった。予想していたよりも攻撃に関してはチャンスを作れなかったが、0-0で勝ち点を取れたのには満足している」とエマのコメント。最後は技術うんぬんよりも気合いの問題だったがとにかく耐え抜いた。逆に、この試合を引き分け、優勝争いから一歩退いたヴォルムスの選手たちはグランドにうずくまっていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 1日 (日)

踏ん張りどころ - Trier戦

  Egc_2   VS   Eintrachttrierlogo
Wirges (ヴィルゲス)     Trier (トリアー)

 前節、ホームでHomburg(ホンブルク)に1-2で負けたが、ここから更に厳しい戦いが続く。今節はアウェイで4位のTrier(トリアー)、次節が3位のWorms(ヴォルムス)。そして、体調不良でキャプテンのチジーを欠くことに。ヴィルゲスは現在8位で、上位に留まるためにもここは踏ん張りどころ。

 リーグ前半戦にホームで対戦したとき、トリアーは首位だった。攻められたものの、スーパーゴールがばんばん決まり前半を4-0で折り返す。しかし、後半はトリアーの猛攻をくらいあっという間に4-4。しかしながら、ねばりにねばって最終的には6-5で打ち合いを制した。その後、トリアーは監督や選手が何人か代わったが、それでもかなり手ごわいことに変わりはない。ちなみに、トリアーは2シーズン前はブンデスリーガ2部、昨シーズンは3部だったが、降格とともに選手を放出し続け一気に4部まで落ちてしまった。早期ブンデスリーガ復帰を達成するためにも、選手やサポーターたちは相当気合いが入っている。

 この試合もリスクを冒し、高い位置でボールを奪いにいくことになった。中盤ではなかなかボールを奪えず、スピードのあるフォワードと強いフォワードにかなり危険な場面を作られた。しかし、トリアーはディフェンスラインでも無理につなごうとしてきたので、そこでボールを奪うように追い込み、攻撃を始めることができた。そして、コーナーキックからユーリがヘディングを決め先制。前半を0-1で折り返す。

 後半も同じような展開が続き、ヴィルゲスは必死で守った。そうこうしているうちに、今度はサイドからのフリーキックを勝負強いアルヤンがあわせ2-0と突き放す。トリアーは地元サポーターからもブーイングを喰らい、チームは崩壊寸前。ヴィルゲスは調子に乗り始め、ユーリの奪ったPKをトーマス・エシュが決めて3-0とした。最後は相手チームのキャプテンに技ありのミドルシュートを決められたが、そのまま逃げ切り3-1でリーグ後半戦初勝利を飾った。

 個人的にはほとんど攻める機会はなかったが、オフェンス陣が点を取ってくれたのでディフェンス陣は守った甲斐があった。明らかにヴィルゲスのほうがチームがまとまっていた。試合後、みんなかなり疲れていたが、結果が伴ってくれたので、帰りのバスの中ではみんな飲んではしゃいでいた。逆に、トリアーはリーグ昇格が絶望的になり、来シーズンも4部で辛抱しなければいけない。次節はホームで今年連勝中のヴォルムスと対戦。やるしかない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »