2016年4月 1日 (金)

グアルディオラのポジショナルプレー特別講座 - オスカル・カノ・モレノ

著者 オスカル・カノ・モレノ
1972年生まれ。グラナダ出身。グラナダCF、CPエヒド、UDサラマンカ、メリダUD、ベティス、CDアルコヤーノで監督を歴任。

訳者 羽中田 昌(はちゅうだ まさし)
1964年生まれ。山梨県甲府市出身。ヨハン・クライフがいるスペイン・バルセロナに5年間留学。帰国後は暁星高校と韮崎高校でコーチ、カマタマーレ讃岐と奈良クラブで監督を歴任。現在は東京23FC監督。

訳者 羽中田 まゆみ
1965年生まれ。山梨県韮崎市出身。1990年から夫に伴いバルセロナに5年間留学。公立の語学学校でスペイン語を学ぶ。

Pep

「グアルディオラは、超大型級のハリケーンだった。サッカー界にはびこるすべてのウソとインチキを破壊した。最近では、イタリア代表でさえもボールを持ってプレーしようとする。しかし、ブラジルだけが前よりも悪いサッカーをしている」
セサル・ルイス・メノッティ

「チームのエッセンスは、中盤にある。犠牲の精神、チーム全体のことを考えられる知性を備え、フットボールの本質を最も理解するのが中盤の選手たちだ」 
ペップ・グアルディオラ

「監督たちは皆、より多く走ることについて語りたがる。私は、多くの距離を走る必要はないと断言する。フットボールは、頭を使うスポーツだ。遅すぎず、早すぎず、適切な瞬間に適切な場にいることこそ重要なんだ」
ヨハン・クライフ

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幸運なことに優勝したチーム(ドイツ)は、いま流行の”前に急ぐだけのサッカー”を捨て、多くの選手たちの足から繰り出されるプレーの連続を核にしてくれた。

ペップは、できあがったものを疑おうとしないサッカー界からの脱走兵なのだ。・・・慣例化してしまったサッカーの定形を打ち破ることで限界を超えてきた

チームメイトとともに時間とスペースと信念を共有することで生まれる創造性こそ個性なのだ。・・・つまり、連携を放棄することは選手の個性を否定することでもある

選手を見ないで描くシナリオは、独自性と成長のチャンス、何よりもチームの豊かさを奪うからだ。

必ず勝つなどと試合前には絶対言えないことを宣言し、自らを守備的、攻撃的などとタイプに分けたがる(対戦相手によって守備的、攻撃的になるのが本当であり、対戦相手へのリスペクトに欠ける言動なのに)。

束縛されることを嫌う才能豊かな選手は、絶対に必要である。その意外性を受け入れて、全体の連係をはかる。彼らの創造性から生まれる、不確かだけれど豊かな表現を可能にすることで、私たちは良い監督になるかもしれない。

サッカーはまさに”可能性をトレーニングする媒体”。今確実にできることの練習ではなく、これからできるであろうこと=可能性を練習するのだ。

才能を扱うためには、今できることを繰り返していてはダメだ。今いるところよりも、もっと先にいく、新たな道を提示するというおせっかいが、才能を扱う秘訣だ。

フットボリスタが自分自身で何かをつかんだ時、ペップの喜びはひとしおとなる。

負けたことよりも良いプレーができなかったことが、私の大きな失望だ」 ペップ

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2016年1月18日 (月)

2016 U-17 Keramik-Cup ドイツ室内サッカー大会

今年で34回となったドイツで毎年行われている室内サッカー大会、U-17 Keramik-Cup(ケラミックカップ)。日本大会で優勝した浦和レッズユースがドイツの本体会に参加した。

ドイツではHallenfußball(ハーレンフースバル)と呼ばれるこの競技は、フットサルコートほどの大きさのフィールド内でキーパーを含めた5対5で行われる。ボールは5号級でボディーコンタクトはサッカーと同じ。フィールドが高さ1mほどの壁に囲まれていて、ボールが壁を超えない限りプレー続行。

到着翌日は観光。

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ボンのハリボ工場でグミを買いまくる。

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ケルン体育大学を見学。

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去年から参加しているアメリカのサウスカロライナ・ユナイテッドのロンと再開。大会会場で練習試合。

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今大会は全14チームが参加。
1次リーグは、7チームずつ2グループに分かれての総当たり戦。

グループA
1位: シャルケ
2位: レヒ・ポズナン(ポーランド)
3位: シュトゥッツガルト
4位: 1.FCケルン
5位: TuSコブレンツ
6位: 浦和レッズ
7位: 1860ミュンヘン

グループB
1位: レヴァークーゼン
2位: ハンブルガーSV
3位: カールスルーエ
4位: メンヒェングラートバッハ
5位: RBライプツィヒ
6位: サウスカロライナ・ユナイテッド(アメリカ)
7位: EGCヴィルゲス

上位4チームが準々決勝に進出。

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大会初日の夜は、毎年恒例のレセプションパーティー。

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ここ数年日本チームのアシスタントをしてくれているオリバー。ドイツでGKコーチをしている。

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準々決勝:
シャルケ 4-2 メンヒェングラートバッハ
ポズナン 2-1 カールスルーエ
シュトゥッツガルト 5-3 ハンブルガーSV
1.FCケルン 2-5 レヴァークーゼン

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準決勝:
シャルケ 2-3 ポズナン
シュトゥッツガルト 8-6 レヴァークーゼン

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3位決定戦:
シャルケ 2-4 レヴァークーゼン

決勝:

ポズナン 5-3 シュトゥッツガルト

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ポーランドから初出場のレヒ・ポズナンが初優勝。

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多くのチームに代表クラスの選手が所属していて、毎年、ベスト8以上になると実力が拮抗している。過去にはノイアー、ボアテング、ケディラ、ドラクスラー、ポドルスキーなどもケラミックカップに参加している。

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今回で日本チームは7回目の参加となったが、トップクラスのチームと対等のゲームをすることができなかった(日本チームの過去最高は東京ヴェルディのベスト8)。

すぐに相手のプレッシャーを受けてしまう狭いフィールドの中で、毎回のごとくボディーコンタクト時に力の差を感じるが、ボールを受ける前の予備動作や身体の向き、状況把握、ファーストタッチなどそれ以外の面でもレベルの差が出てしまう。リフティングをやらせたら日本のチームは一番うまいが、プレッシャー下で戦術的な意図のあるボール扱いができないと、フィールド内では追い込まれてほとんど何もできず。

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2015年12月19日 (土)

人間における勝負の研究 - 米長 邦雄

ge米長 邦雄(よねなが くにお)
1943年、山梨県生まれ。中央大学経済学部中退。13歳で佐瀬八段に入門。73年、棋聖戦で初タイトルを獲得。以後、棋王、王位を獲得。その棋風と人柄により、さわやか流と評される。本書は、棋盤での一手の決断に、人生のそれに通じるものを見いだしている。

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まえがきより

この本は、”女神に好かれる”ための基礎編だったのです。

一つひとつの勝負に勝つことも大切ですが、その集積が人生における最終的な勝利に直結するとは限らないからです。そして、それを直結させるには、「さわやかに勝つ」ことが大切になのではないかと、私は信じているのです。

1章 さわやか流の勝負観
「確率」「勢い」「運」の三要素をどう考えるか

不可解な「力」を感じたとき、人間の対応には、二つのタイプがあるようです。一つは、そういうわけのわからない「力」は、偶然の産物であって、それについて考えたり、思い悩んだりするのは馬鹿げているとして、これを無視したがる人。もう一方は、無視しない人。・・・
私もそのうちの一人で、将棋を指しながら、あるいは将棋で勝つために、どうすれば、こういった「力」を自分に使えるかを考えてきたわけです。

実力がぜんぜんないのに、運やツキのことばかり考えていて、それに頼ろうとしても、成功するはずがないのは当然です。

不可解な世界に踏み込んだとき、判断基準となるのは、自分の人生観、自分の出発点である体験です。

そのタイミングではない時に、じっと我慢するのも「勢い」であるわけです。

「では、いったいどうすればその運をつかまえられるのか」なわけです。そして、それを一言で言ってしまうと、自分の利害にはたいした影響のない勝負で、必死に頑張ることです。

いわゆる「この一番」というのは、必ずしも「でかい勝負」ではない

2章 集中力をどう持続するか
私が自らを鍛えた勉強法

(二段に昇るためには)初段の肩書きで、三、四段の手をさせなければダメなのです。

他人の将棋を勉強したところで、その人の水準にしか達っしないのではないか。その人の水準を越すためには、自分の独創で指すしかない

私は「急がば自分で考えろ」だと思っています。

カンというのは、ものすごいスピードで考え、読み切った結果として生じるもの、あるいは読み切るというよりも、読まずに済むところは読まないで済ますことです。

「こんなものが一目でわからなくて、どうするんだ」という会話をよく耳にしますが、将棋ではその”一目”を重視するのです。

第一感で指した手が本当に最善手かどうかを、対局後に、鼻血が出るほど考え抜くことが大切なのです。

3章 非常に徹する勇気が必要
勝利の女神は、どんな男に微笑むか

「チャンスの女神は前髪が垂れていて、後ろには髪がない」

こういう(死に物狂いで戦った)勝負をやると、きっと報われる。その場で報われるか、次の年に報われるかわからないけど、必ず報われるものなのです。

4章 ただ勝つだけでいいのか
一流になれるか否かの分かれ道

覚えておくというだけでは、プロ将棋の場合、あまり役に立たないのです。他の棋士の将棋のある局面を必死に覚えるということは、精いっぱいその棋士についていくというだけのこと。その程度のレベルでは、新手は絶対に出てこない、と言ってさしつかえないのです。

一番大切なものはカンだ、と私は思っています。カンというのは、努力、知識、体験といった貴重なもののエキスだからです。その人の持っているすべてをしぼったエキスです。

勝つための方法と強くなるための方法は、まったく異なるのです。

5章 強者は泥沼で戦う
勝負に勝つ二つの心得、「雑の精神」「省の精神」

強い人ほど、どこで形勢に差がついたかを、序盤の早めのうちに発見します。

この局面ではこの手でなくてはならない、という研究の仕方は頭を硬直化させる、と私は思うのです。

序盤で私が一番重視するのは何かと言いますと、自分のほうが決定的に悪くなるかどうかを見極めることです。こう指してもよし、ああ指してもよし。だけど、この手を指したら負け、という境界を知ることで、これも1章で述べた許容範囲ということです。

強い棋士なら、序盤や、中盤の早い時期にパターンから外してしまうこともできるのです。というより、むしろ、強い棋士ほどパターンから外れて戦おうとします。

「弱い者は結論を先に出したがる」というのは勝負の金言であり、鉄則です。

6章 逆転のテクニック
一気に浮上するためには、どう辛抱するか

形勢が不利な時に、妙案のつもりでおかしなことをやっても、たいていは墓穴を掘ることになります。

嫌な仕事を一生懸命にやりながら、自分のしたい仕事に対する準備を、万端、整えておくわけです。この二つともやらない人は、人生に失敗する危険性が多々あるのではないでしょうか。

一度ミスをしたら引き返せばよいのですが、人間というのは一回ミスをすると、引き返せなくなる。

カンが狂っているから、負けがこむ。・・・そのカンを正常に戻すことが何よりも大切で、そのための手当てが必要です。

その人との付合いが私の将棋にマイナスになると思ったら、断乎、付合いを止めます。

7章 男らしさとは何か
さわやかの原点は、他人に”借金”をしないこと

私の考えでは、男らしさとは大局観だということになります。・・・男らしさとは”理性”と”思いやり”です。

男というのは貸し方に回るか、借り方に回るかということが、ひじょうに大事なことだと、私は信じています。・・・何も大金持ちにならなくても、ほんのささやかなゆとりがありさえすれば、貸し方に回れるはずです。

どこまで我慢できるかが一つの男らしさの指標になるはずです。・・・一言で言うと「恨まず」ということになります。

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2015年11月27日 (金)

JFAこころのプロジェクト 夢先生

JFAこころのプロジェクトの夢先生として、千葉県市川市の小学校を訪問しました。
小学5年生と中学2年生を対象に行われています。

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前回の神奈川県大和市に続き、今回は2回目でした。

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体育館で一緒に体を動かし、教室で授業を行いました。
授業の最後に、生徒たちは夢シートに将来の夢などを記入しました。なんとなく過ごすのではなく、目標や夢を持って過ごしてもらいたいです。
ありがとうございました!

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2015年11月23日 (月)

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 - 荒木飛呂彦

荒木 飛呂彦(あらき ひろひこ)
1960年6月7日生まれ、宮城県仙台市出身。東北学院榴ヶ岡高等学校卒業後、仙台デザイン専門学校卒業。代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』。

Jojo

第一章 ゾンビ映画
第二章 「田舎に行ったら襲われた」系ホラー
第三章 ビザール殺人鬼映画
第四章 スティーブン・キング・オブ・ホラー
第五章 SFホラー映画
第六章 アニマルホラー
第七章 構築系ホラー
第八章 不条理ホラー
第九章 悪魔・怨霊ホラー
第十章 ホラー・オン・ボーダー

荒木飛呂彦が選ぶホラー映画 Best20

1) ゾンビ完全版(’78)
2) ジョーズ
3) ミザリー
4) アイ・アム・レジェンド
5) ナインスゲート
6) エイリアン
7) リング(TV版)
8) ミスト
9) ファイナル・ディスティネーション
10) 悪魔のいけにえ(’74)
11) 脱出
12) ブロブ 宇宙からの不明物体
13) 28日後
14) バスケットケース
15) 愛がこわれるとき
16) ノーカントリー
17) エクソシスト
18) ファニー・ゲームU.S.A.(’07)
19) ホステル
20) クライモリ

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